「主従」を含む小説

鬼に仲間を食い殺された孤独な狼妖怪の射怒（イヌ）は、鬼の征伐を天皇に命じられたという男の式神となった。主従の掟により、主である男の命令には絶対服従である。同じく鬼への復讐心を胸に…

＊第三部その他もがんばり中。 公募作進めつつなので気長にお待ちいただけたら嬉しいです……(2021.05.18) 時は十九世紀末――霧の都ロンドン。 いまだ人外の存在に脅かされ…

平穏に過ごしたい若者が、悪気なく騒動を起こす従者、腐敗した中央の軍隊の中で、悪意、善意、忠誠心、さまざまな人々の思惑に巻き込まれ、それを切り抜けていく物語

化け物退治を生業とする貴族、 ビザール・シアン・ドゥ・シャッス男爵。 口さがない者には「悪食男爵」と呼ばれていた。 故国では歴史が古い家の現当主であり、王家の覚えもめでたいが、…

「サモナー・オブ・サモナーズに俺はなる！」 　幼き日に、召喚師に命を救われたアデムは、伝説と歌われる召喚師を目指し、日々修行に明け暮れていた。 　そんな彼は、村に赴任してきた謎…

今ではない時代、「天羽」と呼ばれる小さな島国があった。そこでは、神々にまつわる伝承と、「真幌月」と呼ばれる不思議な舟の存在が信じられていた。 これは、真幌月に唄と舞を捧げる「詠姫…

ごく普通の宿屋の娘、メアリは退屈していた。特にやることもなくやりたいこともない彼女が見つけたのは、次期王位継承者を決める儀式、その従者を募集する薄汚い張り紙だった。 〈至急侍女《…

十年前に書いた青春の名残のような短編を、二つほど引っ張り出してきました。

「世間なんて曖昧なもののためじゃなく、白藤。私のために戦いなさい」 半年前、突如として現れた謎の怪物X。 Xから人々を救ったのは、どこからともなく現れた銀色の戦士・メタリッカー…

ニアーダ王家に代々仕える武家の名門・キューアン家に生まれたシシーバ。 国王陛下に命を救われ、キューアン家の使用人となった「青い目」の孤児バライシュ。 ふたりはかつて親友であり、兄…

《重版続々！ 人気の『妖狐の執事はかしずかない』をカクヨムで試し読み！》 古河 樹『妖狐の執事はかしずかない』（装画・サマミヤアカザ　刊行・富士見L文庫） 今年の5月に発売して…

　この修道院に連れて来られるのは、複雑な事情を持った人ばかり。だから僕にも居場所を与えてくれるし、お蔭で幸せな日常を送ることができている。 　そう、僕は幸せなのだ。あの日、あの…

小国イブリスの王女と教育係 遊撃隊長と謎の侍女 碌な資源もなければ産業もない、小さな国で、彼女たちの奮闘が始まる――。

凸凹な主従が、凸凹な世界で、凸凹な毎日を送るーーそういう凸凹な話。 ※ちらほら中二くさい設定が出てくるかもしれませんが、少なくとも本作では単なる世界観で、何かを滅ぼしたり、救…

坊ちゃまが朝メイドに起こされ、送り出されるだけのコメディ小説 １話最短で１５秒　長くても３分で読めるから、忙しい朝に最適！ ＳメイドのハンナとＭメイドのアリサがメインで、 今…

　過去の私は24歳の平凡な男であった。 　私という一人称の表明が、この文字を読むであろう対象に何の影響を及ぼすのか。それは主従関係である。私という架空の存在を前提として措定する…

超不幸体質の女子高生『小日向コマリ』はある日、いつものように交通事故に遭った。いつも通りの事故のはずが、加害者の男性『影沢秋人』は超がつくほどの御曹司で、何か償わなければ気が済ま…

ミステリとは何か。 ミステリをミステリたらしめる要素とは何であろうか。 そう唄う友人の言葉と共に渡された手紙は『起』であり『依頼』であった。 ギルバート・ジャックマンは、執事であ…

「風羽矢は、俺が殺すーーーそうすることで、俺はあいつを許してやれる」 　双子のように育った少年達の運命は、世にも美しい白鹿に出会って動き始めるーーー 　孤児の稚武（わかたけ）…

読み方：ラスコ LAst cOHoRt（ラスト・コーホート）の略です。邦内最年少世代と訳しますが、勿論造語です。 架空の東国において現体制を憂えた若者が国家を革命しようとするファ…