「にゃ言葉」を含む小説

久しぶりに正義の字がおどった。「おい正義よ、おめえさん、どこをほっつき歩っていたんだ」落語ならこんな台詞になる。こんなふうにつづる鄙の日常。母親が行くのに父兄会。別姓と結婚したの…

　これは、時空を超えた奇跡の物語― 　縄文時代の狩人カナタは、月夜の石の環で不思議な光に包まれ、遥か遠くの赤い大地へと導かれる。そこで出会ったのは、アボリジニの歌姫ミラミル。言葉…

その姿は一見すると風に靡く灰色の髪と空のように澄んだ青い瞳が魅力的な普通の少女。しかし、実の正体は手足を鱗で覆われ、自分の背丈よりも大きな翼を持ち、万物をも切り裂けそうな鋭い爪も…

俺には気になる人がいる。それと同時に、その人を妬んでいる。

一話完結、基本三百文字以下の記録。

現在、差別用語という言葉があります。例えば、めくらと云う表現、私は、先人の人はうまくいったもんだなぁと思っています。目、つまり視界が見えない、つまり、視界が真っ暗で、見えない状態…

ロックスは岩。ロックスは閉ざされたもの。 芽を見分ければ砕け散り、鍵があれば開くことができるもの。言葉に惑わされ真実を手にし、悔恨も杞憂も幸福さえも自在になる。

中学生。 男女比が１００：１になり男過多になってしまった世界で、俺は転生して約１２年過ごしたことになる。 異変した世界。男だらけで過酷な小学生時代を乗り越えた俺は、前世の力で…

「キャンセル」には、気を付けよう。「ピポ～♪」な腹立つあいつを思い出したら、「風呂キャンセル」の言葉も思いだそう？

数年前、世界同時多発的に迷宮が現れた。 それは目に見えるものではなく、人の心に巣食う迷宮であった。 心を迷宮に囚われた者は、精神を蝕まれてしまい常軌を逸した行動を取るようになる。…

　それは、まるで鏡の世界にいるような感覚でした。あなたはわたし……玉手箱の日記帳を巡る物語は、『旧校舎の魔法少女』の正体が明らかになったことで完結した！　……そのはずだったのだけ…

推奨『この作品は最後まで読むことをおすすめします』 ※この作品はフィクションです。 ​───────​───────​─────── 拝啓 年の瀬の、寒さの身にしみる季節とな…

始まりは小さな想いだった。 ──雨に濡れた君を見ていられなくて ──楽しかった思い出が悲しい思い出になってしまいそうで ──自分のことを嫌いになってほしくなくて そしてなによ…

『不死病』は、考え得る全ての経路で人類を制圧した。 感染したものは望むと望まざるとに関わらず、死を剥奪され、言葉を失い、欲望を失い、自発的な行動を示さない不滅の存在へと成り果てる…

魔法学校に通うアシュリーは、周囲から落ちこぼれと評価されていた。 ある日、偉大なる魔法使いであるエクトルにかけられた呪いを、解く役割を与えられる。 限られた期間で、アシュリー…

日常のある違和感に悩む主人公。 言葉では言い表せない違和感。 ある日鏡を覗いてみると……

天寿を全うした老爺だったはずの私は、目が覚めたら美少女になっていました。そして知らない世界にいました。というか人間ですらないらしい？？？ 1度目の人生で本人に自覚は無かったが、…

夕焼け模様が照らす頃。 今までお世話になっていた教室で男女二人は集合する。 その時に少女が口にした言葉―― 「もし、高校の三年間でお互いに好きな子が居なかったら、付き合お？」 …

“ 何より彼はいつも笑顔だ。プレーする純粋な楽しさが彼を疲れなくさせている。野球は遊びだ。生きるか死ぬかの闘いだと思っている選手が多いがそうではない。内なる楽しさや喜びがなけれ…

　規則正しい生活を送り、本の世界に生きる向田凛。 　自由奔放な生活を送り、孤独を抱える朝倉涼。 　図書館という静かな空間で、正反対の二人は出会う。 「あんた、いつも本ばっかり読ん…