概要
旧校舎の魔法少女と交わした言葉。それは、また会うための遠い約束だった。
それは、まるで鏡の世界にいるような感覚でした。あなたはわたし……玉手箱の日記帳を巡る物語は、『旧校舎の魔法少女』の正体が明らかになったことで完結した! ……そのはずだったのだけど、「どうして玉手箱の中に瑞希先生の日記帳が入っていたのか。どうしてその玉手箱が学校の中庭に埋められていたのか……」との、リンダさんの残したその言葉が、日に日に重みを増した。まるで、その二つの謎を解けと言わんばかりに……意を決し、わたしは再び日記帳を開いた。『旧校舎』という舞台の名前は変わらず、例えるなら『冷たい空気』との壮絶な戦いが、そこで待ち構えていたのです……。