概要
不滅の肉体、機械の脳髄、象られた魂、不朽の祈り、無限に続く都市と肉。
『不死病』は、考え得る全ての経路で人類を制圧した。
感染したものは望むと望まざるとに関わらず、死を剥奪され、言葉を失い、欲望を失い、自発的な行動を示さない不滅の存在へと成り果てる。
高高度核戦争の勃発に乗じて、感染は燎原の火の如く拡大した。
荒れ狂う大災禍の中、統治機構は機能を停止し、国境は忘れ去られ、歪みきった理想と表面的な利益の一致で結びついた新しい時代の組織だけが、厳冬の廃屋に残された篝火のように、ごくわずかに地上に残った。
降りて来たるは不滅にして不変の世界。
それは凍てついた理想郷。
だが、不滅の暗闇に、目を閉じぬ者もある。
機械仕掛けの脳髄を頭部に埋め込んだ、選ばれし不死者。
あるいは取り残された罪深きものどもが、行き先と呼ぶべき全てを失った世界を、己の意思で歩いている。
感染したものは望むと望まざるとに関わらず、死を剥奪され、言葉を失い、欲望を失い、自発的な行動を示さない不滅の存在へと成り果てる。
高高度核戦争の勃発に乗じて、感染は燎原の火の如く拡大した。
荒れ狂う大災禍の中、統治機構は機能を停止し、国境は忘れ去られ、歪みきった理想と表面的な利益の一致で結びついた新しい時代の組織だけが、厳冬の廃屋に残された篝火のように、ごくわずかに地上に残った。
降りて来たるは不滅にして不変の世界。
それは凍てついた理想郷。
だが、不滅の暗闇に、目を閉じぬ者もある。
機械仕掛けの脳髄を頭部に埋め込んだ、選ばれし不死者。
あるいは取り残された罪深きものどもが、行き先と呼ぶべき全てを失った世界を、己の意思で歩いている。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これはとにかくすごいSF。ぜひ読んでほしい
“不死病”の蔓延、それに伴う破滅的混乱と大戦争により人類文明は崩壊。あとに残されたのは、不死病によって魂なき不滅を与えられ、永遠のまどろみに陥った人々。そして、人工脳髄と蒸気機関によって仮初めの意識を与えられた不死病患者──永久戦闘機械スチーム・ヘッドたち。
それらスチーム・ヘッドのうちの一体、今はすでにないWHO調停防疫局所属のエージェント・アルファⅡモナルキアは、重大な使命を帯び、人類最後の都市・クヌーズオーエに向かいます。しかし、その道行きは過酷であり、さらにその果てに待ち構えていたクヌーズオーエは、時空間のねじれによって想像を絶する魔空間と化しており……
ここまで書いたのはあ…続きを読む