ショートショートショート

路地表

かなしみ

かなしみ を転がして、


それが元から無かったかのように振る舞う


その一方で、


転がった かなしみ たちは


火を抜け、水に沈み、林を掻き分け


傷つき、時には中身が溢れる


それでも転がり続ける


しかし、


遂に辿り着く先は


結局、わたしの足元なのだ

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