「道士」を含む小説

　複数の胡人（北方騎馬民族）が中華に進出し覇を競った五胡十六国時代の事。 　漢人至上主義の下に起こった胡人大虐殺により、数十万人が殺され、その遺体は荒野に打ち捨てられた。 　そ…

　仙界。 　それは矛盾した理さえ許容する、仙人たちが暮らす世界である。 　仙界には高い知性を備え、仙術さえ操る生き物――仙獣たちもいる。 　劉剣は仙界で修行する道士である。 　…

※なろうで完結したものを、すこし改稿しつつ投稿していきます。文字数は30万文字です この世界には様々な魔物がいた。それを討伐し、報酬を得る。または、金等級まであがり王家に仕える…

女騎士クラウディアは魔物討伐隊のメンバーから白魔道士ヒルデを役立たずとして追放した。そしてその後、自分の冒険録を書き出したのだが、その内容にヒルデがやたらと出てきて――

山で道に迷った男は、廃墟となった霊廟で不思議な道士と出会った。 怪異、神仙、妖怪。 道士の不可思議な話に耳を傾けるうち、男もまた、この世ならざる世界の囚われとなる──。

　実在した盲目の音楽家、阿炳をテーマとした短編の2作目です。今回は琵琶曲「昭君出塞」、二胡曲「寒春風曲」に題をとりました。

　実在の音楽家の曲から着想した短編です。名前も其処から拝借しました。

「死んだら故郷に埋めてくれ」 今わの際に、よく呟かれるこの言葉。 それは、なにも故郷が恋しいから死んでも還りたい……などというセンチメンタルな理由などでは勿論なく、故郷で埋葬し…

今は昔、国々に〝霊女（ヒメ）〟と呼ばれる女呪術者が必ず居た呪術全盛期の頃、根の国に霊布（ヒレ）という呪具を使う禁厭師〝スセリ〟と言う若きヒメが居りました。 呪術期はまだ国が一つに…

勇者ちゃん、戦士ちゃん、僧侶ちゃん、魔法使いちゃんの四人パーティーは魔王を倒すために長年旅をしてきた。 しかし、勇者ちゃんたちの世界は昔のロールプレイングゲーム風の世界から、 今…

雨季。濁流に飲まれた人々の御魂を喰らいに、大海から龍が流れを遡ってくる。 その時期を前にして、龍返しの折り媛に選ばれる陰陽博士として活動していた四季すみれは、龍の眷属を封じる人型…

十二歳になった少年、イリーカは三年前に失った師匠のために復讐すると誓った。純粋な心を保てるまま白魔道士として一心に強くなろうと修行した彼は旅で、人々と出会い別れ、癒し癒され……成…

　妖魔。それは人喰い。人間の天敵。古代中国に似た世界にて、妖魔退治の専門家の二人は、朝廷の命で辺境の村に赴く。 　そこで若くして結婚した少年少女と出会う。 　村の権力者にもてなし…

MMORPG『エムブリヲ』だけが生きがいだったアラフォー無職の俺は事故で命を落としてしまう。 しかし、気づけばゲームに酷似した世界で、俺の分身であるクライの姿で蘇っていた。 ただ…

外界を海で囲まれた四神国。 西方に位置する西海国の姫、瑤華は父の代わりに西海国の主神・応竜を夏南国の首都・朱江へ迎えに従者の尚香と咲耶と一緒に旅に出た。 途中の天涼という町で、不…

かつて三つの大国が争った時代があった。 しかしそれは、いつからか現れ始めた怪物達の跋扈によって、終焉を迎えた。 人は魔なる異形の存在と戦う為、「煉魄」と呼ばれる力を使い、 魔道具…

遺体輸送の旅をするコウ道士 各地を周り遺体を安置したり埋葬したりしている。しかしある出来事から輸送の旅をしながら妖怪と戦う事になってしまうのであった。コウ道士は妖怪を退治する事が…

“巌窟王（ダンジョンマスター）”によって隠された莫大な財宝・七氏族軍資を横取りするため、旅団（サークル）が鎬を削る冒険者時代。白魔道士ユーリは“軍資に一番近い旅団”と称される猛者…

「抵抗するものはいっさいを破壊し、すべてを殺せ」――西アジアから中東を征服したモンゴルは、次いで北中国を占領、やがて念願の南宋を狙う。南宋に抗う力はない。都城臨安の無血開城を前に…

ある時代。 地上には〈魔都〉と称される猥雑極まりない街があり、その地下には未知なる大迷宮が存在した。 『遥か昔に墜落死した竜の亡骸が朽ちて骨組みとなり、広大な迷宮を造り上げた』…