「群像小説」を含む小説

　ある施設でおこなわれていた【異常】という特殊な力をまだ小さな子供に植え付ける実験――、その責任者である鴉野（からすの）思想（しそう）は、いつものように実験を進めていた。すると突…

「第一回怪獣小説大賞」によせて書きました。

紫表紙のとある本。そこに綴られた不思議なお話。"暗い嵐の夜"に起きたこととは――？ ※自主企画『偽教授接球杯』に寄せて。 （https://kakuyomu.jp/user_e…

　青年・神神（かんがみ）明日希（あすき）が見つけたのは、記憶喪失の少女だった。彼女の名は、メモリと言う。彼女は明日希がかつて殺した、親友の妹に似ていて……。同時刻、青年・域波（い…

グランドホテル地球号！ 私を知らない君たち日本人もこの星の一員なんだぁーっ！！いっくぞぉー☆ ※『第三回偽物川小説大賞』参加作品。 テーマは『神』です。（https://kak…

　遊戯部の部室。葉宮（はみや）樹里（じゅり）と信彦（のぶひこ）明吉（みょうきち）の二人は、いつものようにいちゃいちゃな放課後を過ごしていた。ふと、樹里は霊界への侵入者を感知する。…

喧噪渦巻く繁華街、蛇皿市。その街は、常識外と呼ばれる怪物でごった返していた。

これは主人公男子・今川真（いまがわ　まこと）が歴女グループに一人放り込まれ、悪戦苦闘を強いられる物語である。

並び立つ神社。教育の街。頻発する学生運動。文京においては演説集会なんのその。「表現の自由」にかこつけて、溢れかえる魑魅魍魎のご意見番。『真実・客観・エゴ排除』をモットーとする新聞…

「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し。衆目駭然として敢えて正視する者なし、これ我が東行高杉君に非ずや」 明治四十二（一九〇九）年、伊藤博文はこの一文で始まる高杉晋作の碑文を…

　複数の胡人（北方騎馬民族）が中華に進出し覇を競った五胡十六国時代の事。 　漢人至上主義の下に起こった胡人大虐殺により、数十万人が殺され、その遺体は荒野に打ち捨てられた。 　そ…

地方公務員としての第一歩を踏み出した熊谷蒼（あお）22歳。 配属されたのは市が運営する音楽ホール。 どうやらそこは「流刑地」と呼ばれていて――。 慣れない毎日は目まぐるしく過…

「君は一体誰なんだ！？」「……あなたの知っている人」 高校生の赤坂渉はゲームのプレイ中、ゲームのシステムが破壊された瞬間に遭遇する。 仕掛けたのはゲーム内で出会った仲間の一人だっ…

出会ってはいけない、『世界』が、出会ってしまった　これは悲しい『出会い』の物語 必殺技はあるが徹底的な『胃弱』系駄目ロボットパイロットの新社会人生活(体育会系・縦社会)が始まる…

警視庁刑事部鑑識課―。警察の中での彼らの主な業務は犯罪や事故現場に残された遺留品や物証(物的証拠)を総合的に分析して事件解決に貢献していく科学捜査のプロフェッショナル集団。そんな…

地元では英雄であった少年、近江はまったく平凡な男である。 サークルの元先輩であり純朴純真華憐な乙女の花江先輩。 唯一の親友にして謎も多い、細波。 まるで仙人にしか見えない、通称…

　時は中近世── 　ドイツから東へ、ポーランド、ウクライナ、ロシアを想像して下さい。史実はありません。架空です。左からそれぞれアイゼナハ、グニエズド、ドニエプル、ヴォストーク。…

こうして街に探偵が溢れかえると、恐怖に駆られた人々の電話がひっきりなしにかかってきた。 殺人事件が多過ぎて、おちおち外も歩けない。ただでさえ治安の悪いこの街が今や地獄より酷い有様…

老舗和菓子屋の一人息子、長谷寅真也（はせとらしんや）。 有名チェーンケーキ店オーナーの一人娘、栗花落木乃香（つゆりこのか）。 二人は親同士が勝手に決めた許嫁同士の関係だった！ 付…

音楽監理局の検閲が進んだとある時代。 ある男が革命を試みる。