概要
静かに蠢いている
「第一回怪獣小説大賞」によせて書きました。
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- ★★★ Excellent!!!災害めいた「繭」の前で
災害めいた繭という存在に関わる人たちの物語。
ある人は静かに呆然とし、ある人はその強大さに魅せられ、ある人はきょとんとし、ある人は憎み……。
一言では言い表せない、複雑な感情が彼らの内で渦巻きます。
ですが、今の人間にはどうしようもない繭を前にしてなお彼らは大切なひとに思いを伝えようとします。
とても素敵な群像劇でした。
私は篠田親子パートが特に好きです。
朝子さんの語りがなんか凄く朝子さんの社会的立場とか経歴とマッチしている感じがしてとても「ええなぁ……」と思いました。
それに孝太くんがまたええ子で……。
災害を知っている世代と知らない世代の認識の違いがまた良かったで…続きを読む