多摩タヌキ異聞録

TETSU

あとがき

作者あとがき(とばしてOK!)

 ご無沙汰しております。『多摩タヌキ異聞録』作者のTETSUと申します。念のためにもう一度書いておくと、この項はいわゆる「あとがき」というものに当たります。「あとがき」という文字の通り、これは物語を書き終えたあとに書いているものなのであり、掲載順が一番上であるからといって物語を書き始める前に書いたものであると考えるのはあまりにも早計であるでしょう。何故あとがきの掲載順を一番上にするというややこしいことをするのかというと、もちろんこの方が都合が良いからであり、もっと具体的に言うならば「既に完結している」ということをわかりやすいようにするためなのです。


 さて、「あとがき」に関する説明はこの辺りで切り上げて、まずは皆さまに感謝申し上げたい次第でございます。この項をまだ読んでくださっている以上、恐らく多少なりとも『多摩タヌキ異聞録』という作品、あるいは作者である私自身に興味を抱いてくれているものと存じますが、これは非常にありがたいことであります。今作『多摩狸異聞録』は前作『機械人形は夢を見る』以来二作目の長編であり、また私の創作物の中ではじめて十万文字を超えるものでもあります。十万文字というのは大体文庫本一冊分くらいの文量であるので、第一話から最終話まで目を通してくださった方は正に私の出版した本を一冊丸々読んでくださったのとほとんど同義であるのです。改めて考えてみてもこれは非常に幸せなことであるので、これについて感謝を述べさせていただきたいのです。本当にどうもありがとう。


 先に述べた通り、『多摩タヌキ異聞録』は十万文字を超える長編作品としてはじめて執筆したものであり、またそのために表記の乱れや伏線の未回収などがあったかもしれません。改稿することも考えたのですが、無理に直すよりもこの経験を次回作に活かした方が良いだろうと思われるので、あまりに見苦しいものを除いて基本的に改稿はせず、書いた当初のままをできるだけ維持しておきたいという所存でございます。


 『多摩タヌキ異聞録』は書いていてとても楽しく、また最終話近くの展開は作者である私自身もどうなってしまうのか予想がつかないこともあって、収拾がつくのか、完結させられるのか、という不安と登場人物たちはどのように動くのか、何を考えるのかという期待で頭がいっぱいになっておりました。これに関しては読者の皆様も同様であったことでしょう。何とか完結させることは出来ましたがもちろん登場人物たちにとっての「生」は完結には程遠く、あの最終話からも彼らの人生は続きます。彼らがどのように暮らし、何を為すのか。ふとしたときに想像してみるのも楽しいかもしれません。


 最後に今後の活動について少し触れておこうと思います。現状、執筆活動は続けようと考えているし、何なら次回作の構想が既にいくつかあるので、夏頃までには次回作を公開できるかと思います。文筆家としての私が未だ発展途上であるということもあり、恐らく『多摩タヌキ異聞録』よりも面白いものになると思うので、良ければ次回作も読んでいただけると嬉しいです。その他にも一万字以内の短編や童話など、書けた端から投稿しようと企んでいるのでそちらも楽しんでいただければ幸いです。


 長くなってしまいましたがここまでお付き合いくださりありがとうございました。またどこか別の場所でお会いできることを願っております。

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