「祭り 青春」を含む小説

冬樹 トーコは13歳の女の子。 中学進学を機に両親の仕事の都合で、それまで暮らしていた生まれ故郷から離れることになってしまった。 人見知りのトーコは、新しい環境に馴染めず、中学で…

　斎賀高校の『斎賀』とは、『斎』は心身を清めて神を祭り、『賀』喜び称えること、クリスタル大会へ挑む者は欲望のために、しかし、斎賀高校は『正義』のために立ち上がる。伝説と幻、圧倒的…

時は1972年、夏。 人に言えない過去を持つ少女、前田千尋。 天涯孤独、親戚など存在しないと信じさせられていた彼女に、親族の存在が知らされたのは先月のことだった。 彼女に瞳には…

同じ中学を卒業した僕(芹口)と岸本泰翔(たいと)は、高校のクラスで再開し水泳部に入る。小中とスイミングスクールに通っていた岸本とは対照的に、僕は泳ぐことに執着などせず、ズルズルと…

ある夏祭りの夜、人の娘と白妖狐は出会う。 以下はこの物語の最初から最後までのあらすじです。（ネタバレ注意↓） 人の娘と白妖狐の織りなす恋物語です。 主人公の妖としてまだ力を持っ…

流行病が過ぎ去って数年。広島県呉市にある私立呉実践高校の青春賛歌。 その年初夏。訳ありが集まる1年２組普通科の君原樹は、クラスのマドンナ桜庭巡と、事故いや何かの運命で、距離が極端…

　今は遠い１９８０年代。俺、諏訪原光雄はさほどコアでもないアニメファンとして青春を過ごした。そして５０代に差し掛かったある日、高校時代に楽しんだロボットアニメ「重戦甲ガルムザイン…

　紫陽花が咲き始める頃、笹井絽薫のクラスにひとりの転校生がやってきた。名前は葵百彩、一目惚れをした。 　嫉妬したり、キュンキュンしたり、切なくなったり、目一杯な片思いをしていた…

小学校に入学するため、町に住むことになった烏天狗の三月（みづき）は、同い年の人間の女の子、莉子（りこ）と仲良くなる。十年後、高校生になったふたりは、お互い恋心を抱いていた。両片思…

　予期せぬ怪我によって高校生活最後のインターハイへの道を断たれたカブラヤは、陸上競技での推薦を諦め、惰性で受験勉強をこなす毎日。 　そんな中、図書委員の代役を何気なく務めたところ…

千春には悩みがあった。自らの口を他人に見られることが極端に嫌なのである。特に食事は彼女にとって悩みの種であり、高校生になった今ではお弁当を持参した空き教室、一人食事を取っているの…

野原宇紗奈、通称うさぎは、あがり症で気弱で陰キャで、よく人に絡まれる。 そんな彼女を助けてくれたのは、小学六年生で引っ越したお隣に住んでいた幼馴染──日吉守だった。 小さい頃よ…

女子高生の三枝は学校からの帰り道、公園で美しい踊りをする女性を見つける。 その踊りに魅了されたことがきっかけで、彼女の止まっていた時間が、少しずつ動き始めた。 ある日、その女性が…

自分のことをモブっぽいと思っている主人公、夏野夕也は高二のクラスで月島杏と隣の席になる。 中学の時は眼鏡と長い前髪で顔を隠しほとんど誰とも話さない性格だった杏がクラスのヒロインに…

「なにからなにまで喋った。でも一つだけ喋れんかった」 「好きって言葉だけ言えんかった」 　――十年前の夏を、彼はずっと忘れられない。 　八月中旬、岐阜県の地元で行われた同窓会に…

「存在しない夏休みの思い出大賞」という自主企画用に書きました。

桜並木と七不思議、お祭りと言い伝え。 幽霊と妖怪、桜とテラリウム。 桜の花のように短く、美しく醜い高校生活。 短すぎる一年は、少年少女を大きく変える。 やがて迫りくる魔の手に追い…