「無色」を含む小説

その花束は剣のように、在りし全てで染め上げて。 色鮮やかに、あなたに届け。

この色気の無いエッセイのようなものは、目に見えないものと視ていることについて話しながら、本当はあまり見せたくなかった己の創作世界の本質（ハダカ）かもしれないものを、チラリズムする…

『僕らは出逢った。』 そんな一言から恋が始まって、そして終わりを迎える物語は幾千とあるけど、僕らの物語はどうだったろうか。 筋書き通りに進まないのは、あまりにも君らしくて僕は少し…

記憶を無くした俺は『魂の海』と呼ばれる世界で目を覚ます。 『魂の海』で魂の導き手をしている謎の生物セフィと出会い、 魂を導きながら記憶を取り戻す旅に出る。

熾火のような赤黒い夕焼けと、一寸先も見えぬ濃霧。このふたつが合わさった時、人を焼き尽くす渡火〈ワタリビ〉が現れる── そんな伝承がある村で、孤独に耐えかねた少年「無色」は、自分…

　勉強、運動、顔、全てが普通な少年鯨井ケイは突然、たった一人の家族である叔父に、二人に血の繋がりがないことと、自身に特別な能力が隠されていることを伝えられる。 　唐突に知らされた…

　自らの命を削って戦っていた聖女はある日、守るべき人々が堕落していることに気付く。そんな人々に尽くす人生が馬鹿らしくなり、自由に生きるために転生をすることにした。 　結果、彼女は…

雨について書いた作品です。（※重複投稿しています）

大人になるまでに恋を何回するのだろう、と淡い思いを抱えていた時期はもうとうの昔にすぎて、恋、人を好きになるということが面倒くさくなってしまった私。 ときめきを教えてくれた、もうこ…

monogataryの「おはよう。」コンテストに応募しました。 緊急事態宣言下で、無音で無色で無味な生活を送るあたし。 そんな時、彼はあたしを「とっておきの場所」に連れて行く…

　これは何かの物語でも、ましては面白い小説なんかでは無い。一人の女性の微笑ましい日常であり、一人の男性の虚しい日常である。

余命半年、それが彼女に残された時間だった。 生まれつき病弱な少女【アリス】は病室でただ一人、最期が訪れるのを待つしかなった。 これは、孤独な少女と、とある青年の話＿＿＿ ラストに…

過去の事件が原因で心を病み、日々を無為に生きる七瀬。 ある雨の夜、彼女は心の癒しにしていた野良猫に会いに出かけた先で、不気味な男に遭遇する。 サラギと名乗るその男は、七瀬が可…

「透明なビニール傘は、バリアみたいだよね」 そんなことを言いながら、彼女は今日も傘を差して歩いていく。 晴れのち雨の日に出くわす彼と彼女の、わかっていても願わずにはいられない短…

この国では生まれてから十年が経過したその日、神より天啓を授かりその者の色が言い渡される。 色によって魔法の才能は異なり、その者の将来を決定づける要素となる。 伯爵家の跡取り息…

COVID-19と名付けられたウィルスが世界に蔓延した日…終末の獣が解き放たれるカウントダウンが始まる。 人為的に造られたウィルスはなぜ世界にバラ撒かれたのか。 世界を壊したのは…

　言いたいことを中々言えない少年、森田碧は、新学期初日に事故に遭う。 　碧は事故の後遺症で、聞こえるはずのない声が聞こえるようになってしまった。 　それは、人の心の声だった。 　…