「文学賞」を含む小説

小さな小さな文学賞vol.1投稿作品。 秋の気配がしてようやく人間に戻って、気がついたら結果が出てたので(落選…)供養します。 書いててとっても楽しかった。

ツヴィーベルムスターのこと ※第二回あたらよ文学賞最終候補作

速水瑛人は東京大学を目指す予備校生。その父は軍用の無人機の開発する設計技術者。国家機密を扱っている割にはなぜか、いつも在宅勤務である。ある日、父の部屋を様子を覗くと、そこには旧日…

文学賞の没作です（「コバルト」―2022年4月）。 書き直してお送りいたします。 ある日、学校で財布の紛失事件が発生。 無事、解決に向かうはずであったが……。 この一件で…

　第二回あたらよ文学賞　一次選考通過（二次選考落選）作品。 　自然の色の中に溶け込んだ、『例の色』の正体に若者達はいかに向き合うのか。 　現代のＳＮＳ社会を生きる彼女たちの、そん…

遊び、飲み会、旅行。人を豊かにするものは、人を大きく変える。これらの経験だけではなく、誰かの存在自体が他人の人生を大きく変えることすらある。人生はゲームだと言われるが、確かにそう…

婚約者を亡くし、晴子は深い悲しみに沈んだ。 そんな晴子に声をかけたのは、婚約者の助手だったヒューマノイドの光希だった。 死んだ婚約者本人だと打ち明ける彼は、光希に憑依したという。…

都内の女子校で美術教師として勤める友人・Yちゃんから聞いた話だ。 Yちゃんが着任する前、その学校では二人の女子生徒が自殺したという。 自殺した二人目の女子生徒・松井咲乃（仮名）が…

特異体質の青藍は慕っている研究員の湯川が誕生日を教えてくれなかったことにもやもやしていた。 第二回あたらよ文学賞応募作。

高校生活最後の夏、県外へ出て行こうとする恋人の蓮と私は、熱くてダルくてやさしい日々を過ごしていた。 結婚しようねと、高校生の恋人同士、そんな他愛もない約束だってしていた。きっと叶…

川端康成。1968年に初めて日本にノーベル文学賞を齎した、今もなお世界中から高く評価される日本が誇る文筆家。そんな文豪の名前を冠した文学賞では一体どのような作品が受賞しているのか…

民俗学者の真田明は、古文書にあった一夜にして消えた村・影森村の謎に没頭していた。この禁断の洞窟に足を踏み入れるが、次第に不気味な囁きが奥へと誘う……。 【妖神（マガカミ）】 　…

 大正××年。今日も花街は色めきと陰りの最中にある。  花街で女郎たちに育てられた青年、朱門（あもん）は、ある日唐突に店を尋ねてきた祓い屋・辻屋とともに、花街で頻発しているとい…

本当の空の色を知るため下半身を露出したら星の行方が分かった話です。 第二回あたらよ文学賞投稿作品 課題テーマは「青」 露出行為の描写があります。この物語は、法律・法令に反する…

少しだけ未来の世界、何の変哲もない小学生が、少しだけ変な出会いをして、何の変哲もない日常を送る話。 つばさ文庫の小説賞に乗っかって、小学生向けの中編を書いてみようとしました。…

母の死をきっかけに伯母夫婦に引き取られることになった中学生の篠崎(しのざき)ニノは、母の実家である野伊津町(のいづちょう)の神社に引っ越してくる。  そこでニノは謎の美少年・シ…

古代ローマによく似た別世界の国、ロムルス。 この国を治める皇帝コルネリウスの末娘の名前はアエリアといいます。 冒険心豊かでいたずら好きで、でも優しくて心が広いところは父親にそっく…

高校生の林檎は、片田舎で催された祖父の葬儀に参列した。 通夜振る舞いの最中に引き起こされた騒動と、会場にいる誰よりも派手な身なりであるアンズとの交流を通して、林檎は一つの解にたど…

　海藻にひっかかって流れるままの赤い爪には、ある女の自我が灯っていた。女は海底に沈んだアパートを発見し、終の棲家にしようするが……？ 　すばる文学賞で見事に「一次選考落ち」した…