「和風/大正」を含む小説

浅草の裏に佇む古道具屋「煙蒐屋」。 そこに並ぶのは、誰かの記憶と呪いを孕んだ曰く付きの品々―― 物が語る、禍々しくも美しい短編怪談。

西洋と東洋が交じり合って文化が花開く。 建物はれんが造りに変わり、装束は着物とブーツが共存する。 街には馬車が走りながら、その隣を電車が走る、そんな時代。 瑞穂帝国は、今まさに…

　霧に包まれた大正の京都。 　千年の歴史を持つ古都は、表の顔と裏の顔を持つ。 　金と権力に彩られた表の世界。 　秘密と陰謀が渦巻く裏の世界。 　三流探偵・狼谷真一郎は、そんな光と…

【５話完結・約7800文字の短編です】 至瑞楼。そこは、知る人ぞ知るワケアリどもが集う遊廓。不穏で複雑怪奇な人間関係の綾糸が、絡みに絡んで蜘蛛の巣となって張り巡らされる場所である…

おあいにく、あたしの婚約者は、あたしに「あいしてる」ということばを決して言ってはくれない、つめたいひとだった。 「はなさん、はなさん」 「なあに、誠志朗」 　ご維新を経ておよそ…

高名な怪奇作家、本田鉄斎の元で書生として修行する吉岡秋斗は、見鬼と呼ばれる人ならざるものを見ることができる不思議な目の持ち主。 日々作家修行に励む彼の周りには、稲荷狐、猫又、化け…

あらすじ（ネタバレあり） 時は大正。西洋化が進み居場所を失うあやかしは人の一族と婚姻関係を結ぶことで生きる場所を作ろうとしていた。二人の娘がいる九桜院家の婚姻相手はあやかしの総大…

時は大正。西洋化が著しく進んだ時代。夜の暗がりはなくなり、整備された道には人工の灯が灯り人々の営みを照らす。 明治以前の旧文化を疎ましく思う政府は軍による取り締まりを強化。それは…

書籍１、２巻は富士見L文庫より発売中！ 何もかもに不器用で、美しい母に叱られてばかりだった没落貴族のひとり娘、鶴。 その母も亡くし、愛されることを諦めて生きていたある日、鶴に無関…

廃寺に、古い雀の依代を使う神が住みついた。その時、村八分とされていた小僧が廃寺に辿り着く。 そんな小僧の姿に、雀はどこか惹かれるものを感じーー。 読んだ後に何処か暖かくなるよう…

明治なのか大正なのか、そんな時代の平和な世界のミステリィ。 お耽美アリ、官能アリ、薔薇だ百合だ殺人事件に幽霊画。 エログロナンセンスなんのその、真実なのか虚構なのか、それが敢え…

両親を亡くし、叔父の家で女中として扱われていた紗由《さゆ》は、大雨の日に異国の血を引く優しい青年医師アランと出会う。 家を追い出された紗由は仕事が見つかるまでアランのもとに居候…

大正浪漫・軍服青年×着物乙女 塵塚文乃は、実家の奥座敷で、書き物をして過ごしていた。 母から死んでから、家からどころか座敷から出してもらえずにいた文乃のもとへ、初対面の男・神倉…

【お題「命令」】お題で執筆!! 短編創作フェス最終7週参加作品 龍月竜牙(りゅうづき・りゅうが)こと、夢月みつきが書く 少年漫画風作品第5弾、和風ファンタジー！ (少年漫画風を書…

私は、少女の両親を殺した。 大正十五年、帝都。 鬼『おしろい様』と、少女『己黒』は共に暮らしていた。 関東大震災の影響で記憶を失ってしまった己黒は、おしろい様と時を重ねながら、…

神喰いの花嫁――。それは神に嫁ぎ、神の肉を食べて死ぬ少女の呼び名である。 大正時代風の世界を舞台に、花嫁に食べられて死ぬことを望みながらも死と再生を繰り返す神と、その花嫁に選ばれ…

時は大正―― 英国人の青年医師アランと、その許婚である紗由。 想いが通じ合い、初めて迎えたお正月。 二人は初詣に出かけて…… 本編「帝都紅婚姻譚～ひとりぼっちの私が彼…

　道間ユキは、鬼や魑魅魍魎を狩る一族の道間家に生まれながら、疎まれた存在だった。 　黒を尊ぶ道間家において、赤茶色の髪を持って生まれたユキは、父である道間家の当主から「処分」され…

これは、軍都・東京の闇に潜む旧時代の異形を巡る、ある軍人達の戦いの記録である。 私達が知る歴史とは異なる道を歩んだ大正36年。 軍都・東京とその周辺を未曾有の大震災が襲う。 …

【書籍版は『神気を纏う乙女は、助けた鬼の寵愛を受ける』に改題のうえ、ビーズログ文庫様より発売中です！】 神獣の愛し子と呼ばれる妹がいるなずなは、家族から召使いのように扱われ、辟…