ぬらりひょんのぼんくら嫁〜虐げられし少女はハイカラ料理で福をよぶ〜

蒼真まこ

表紙

生贄の花嫁は、あやかしの総大将と出会い、本当の愛と生きていく喜びを知る─。


時は大正。

九桜院さちは、あやかしの総大将ぬらりひょんの元へ嫁ぐために生まれた。生贄の花嫁となるために。

幼い頃より実父と使用人に虐げられ、笑って耐えることしか知らぬさち。唯一の心のよりどころは姉の蓉子が優しくしてくれることだった。

「わたくしの代わりに、ぬらりひょん様に嫁いでくれるわね?」

疑うことを知らない無垢な娘は、ぬらりひょんの元へ嫁ぎ、驚きの言葉を発する。そのひとことが美しくも気難しい、ぬらりひょんの心をとらえる。

ぬらりひょんに気に入られたさちは、得意の洋食を作り、ぬらりひょんやあやかしたちに喜ばれることとなっていく。

「こんなわたしでも、幸せを望んでも良いのですか?」

やがて生家である九桜院家に大きな秘密があることがわかり──。

不遇な少女が運命に立ち向い幸せになっていく、大正あやかし嫁入りファンタジー。


☆表紙絵は紗倉様に描いていただきました。作中に出てくる場面を元にした主人公のイメージイラストです。

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