特別賞受賞作ということで気になり読みに来てみましたら、とても読みやすくて最後まで一気読みしました!
主人公なずなは父を亡くした後、働かない後妻や妹のひよりに稼ぎを搾取されつつも、いつか家を出るためのへそくりを貯めていましたが、
後妻と妹に金目当ての縁談を勝手に決められてしまい、ついに家を出ることを決心。
なけなしの金で帝都に出てほぼ一文無しとなったなずなは、内容非開示のいかにもワケありそうな1日だけの仕事に、高給目当てで飛び付いてしまい、謎のお屋敷に連れていかれます。
そこで待っていたのは、なんと地下牢に幽閉された美しい鬼で――
もうね、この妹ひよりがムカつくんですよ笑
虚言で周りを味方につけて、なずなを追い込んでいく。ひよりが痛い目を見るのが見たくて読み進めてしまいました笑
ですが、なずなも可哀想なだけ、誰かが助けてくれるのを待っているだけの受け身な主人公ではありません。自ら行動していきます。
また、敵なのか味方なのか分からない登場人物がちらほらいるのも面白いですね。もしかしたら……と期待を煽ります。
ネタバレになるので詳しく書けませんが、恋愛模様も無理がなく自然で素敵でした!おすすめです。