『稲生物怪録』は江戸自体に著された妖怪譚である。
武士の子であった稲生平太郎は、肝試しで1か月間物怪が出る屋敷で過ごす。毎晩のように物怪に悩まされるが、最後の夜に魔王山本五郎左衛門が現れ、平太郎に小槌を手渡して去って行ったという。
本作、『異能物怪録』の主人公、稲生徹平は平太郎の子孫で、ゴロー少年(実は小槌を取り戻そうとやって来た山本五郎左衛門)と物怪専門の相談窓口、稲生萬屋を開業することになる。時は平行世界の大正時代。そして次々と舞い込む物怪関連の依頼ごと・・・。作者お得意の怪異物語の始まりです。