「フレーム」を含む小説

絶対に開発はできないものとされてきた、タイムマシンとロボット開発であるが、水面下で、Ｍ大学と、Ｋ大学の間で、開発寸前まで行っていた。Ｋ大学の松岡が、開発のヒントになる発表をし、Ｍ…

夢というのは、誰もが見るものであり、夢については、いろいろな思いがあることだろう。坂崎はその日、箱庭の夢を見て、そこから西洋の城であったり、マトリョーシカなどの発想が次々に連想さ…

最近劇団に入団した菜々美は、前年に入団したれいなと仲良くなったのだが、れいなと話をしているうちにれいなの記憶が薄れてきているのを感じた。それを見ていると、過去の憤りが頭をもたげて…

ある日、研究発表披露パーティが開かれたが、その受賞者は、実は以前に人を殺したということで殺人罪に問われ、服役した経験のある川北という助教授であった。殺された勝沼博士は周波数の研究…

中学生のあすなは、思春期の真っ只中だった。友達の綾香から育成アプリを教えられ、軽い気持ちでやってみることに。そのアプリは二段階に分かれていて、最初は育成ソフトだが、二段階目は恋愛…

人の意識が時間を左右する瞬間がテーマ。同窓会の席に一人老けた老人がいた。彼は将来の自分で、自分にしか見えなかったが、綾香のことを考えると、その男は目の前から消えていた。

学級委員長の石渡葵は、真面目過ぎる自分にコンプレックスを抱えていた。 ある日、クラスで断トツのイケメン、小倉大空に日直をサボったことを注意すると、女子達からコソコソと悪口を言わ…

晩秋のある日、自主映画の製作に夢中な「僕」は、とある事件がきっかけで知り合った少女「杏沙」にこれから自分が関わる計画の話を聞かせられる。 僕が杏沙と疎遠になるかもしれないことを嘆…

杏奈は殺人事件のあとはじめてダブルベッドで寝たが、もちろん眠れるはずもなかった。 真夜中をすぎても、暗闇の中でますます目がさえて、窓の外の通行人の足音や遠くの車のタイヤのきしむ音…

卒業証書の筒を”ポンッ”と引き抜けば、３３フレームの間だけ発生する不可視の刃。 それが主人公に与えられた「ⅲ（イマジナリー居合）」の能力だった。 ３日おきに襲い来るは海の生き…

人型機動兵器（マーシレス・フレーム）を駆り、戦場へと身を寄せる存在『猟兵』。 彼等は金さえあれば、いかなる戦場へも赴き 戦いを繰り広げる。 核戦争の代償によって、狭められた生存圏…

「妹はなんでも私のものを欲しがったわ」 　その声にこめられた温度は高くもなく低くもなく、女は平坦に姉妹の歴史を語った。 ＊花金参加作です https://kakuyomu.jp…

中卒の暗殺者、丘白波羅(ｵｶｼﾗﾊﾗ)天音(ｱﾏﾈ)に、潜入捜査の一環として、社長から命令が下された。その内容とは…そう、高校に通うことである。 優秀な成績ではあったが、中卒であ…

レシプロ飛行機と人の短編集です。 空のように、爽やかだったり暖かかったり、たまに曇っていたり、そんなお話です。 おやつ感覚でぜひどうぞ。

羽宮高校には春から活動し始めた軽音楽部がある。 その部員は五人。 野崎恭弥はそのメンバーとして、好きな音楽を貫きながら過ごしていたが学校から課題を出される。 「文化祭で誰もが納…

（あらすじ） 　眼鏡に映る世界だけを、フレームの中だけの狭い視界を「正しい」と思うことで自分を守ってきた千映。 　中学時代、兄が同性の恋人と一緒にいるところを見た千映は「気持ち悪…

読んだら夜空を眺めて見たくなる。 そして、月が好きになる。

ある日、男は最寄り駅のホームの反対側でで「自分」を見た。姿形だけでなく服装まで全く同じ、見るのは週一度、その日の出勤時の朝７時と帰宅時の夜７時の２回と決まっている。 「自分」は常…

人の写らない風景を撮るのが趣味の祐は、幼なじみの未央からの電話で、『生命消滅型スコール』が降り始めたことを知る。終わり行く世界で未央は、「どうせなら最後のひとりになろうと思う」と…

波止場美奈代。 孤児院の前に捨てられていた赤子であった彼女だが、一念発起し、見事一代で財を成すに至った女傑である。 そんな彼女も寄る年波には勝てず、今まさに今わの際であった。…