この組み合わせはこれまでにも在りそうでまったくなかった、能力バトル物の新境地と言えるでしょう。ゾンビ映画さながらに、定期的に現れる巨大水棲生物の脅威に立ち向かいながらも、生き残った皆で共同生活を育む。かなり特殊状況で繰り広げられる学園青春サバイバルドラマは、様々な読者のストライクゾーンにクリティカルヒットすることでしょう。(主に中二病とホラーゲーム大好きな諸兄に)
生徒は全員何らかの能力を有しているが、発動条件、拡張条件、デメリット等が細かく決められており、要するに一人では大した戦力になりません。
しかし、能力者が徒党を組み、作戦を立て、学園を守るために立ち上がった時、彼等はいかなる怪物にも負けない防衛軍のスペシャリストとなるのでした。
多対多の戦いが戦術も含めて良く描かれているので、シンプルなタイマンに飽きてしまった方にこそ是非。またギャグとシリアスの使い分けもなかなかのもので、笑いあり、涙ありでサバイバル学園生活を盛り上げてくれます。
第一章は中盤までチュートリアルとキャラ紹介のようなものなので、面白くなるのは一章の後半からです。そこからはずっと外れなしの面白さですから、早々に見切るのはとても勿体ない!
他にない独自の世界観をお求めの貴方へ、おススメです!