「コンクール 音楽」を含む小説

中学二年生の夏休み明け、ヒデオは悩んでいた。実りのない昔から続けたピアノに終止符を打ちたかったからだ。 運動もダメ、勉強もダメ、唯一の取り柄だったピアノさえ、師であった祖母が亡く…

児童文学の講座の課題で書いた物です。「ひょっとしたら一日で忘れてしまうようなこと、大好きなアニメを見たら解消するようなこと、そんな一過性の気持ちの揺れではあるけれど、「その瞬間」…

高校二年生。秋の終わり。 合唱コンクールのピアノ伴奏を担当することになった文月（ふづき）は、自分のピアノを好きだと言ってくれた、同じ女子同士の友人ゆき緒を、「特別」だと感じるよう…

三浦りんごは才能のあるピアニストの卵だった。コンクールを十連覇し、その将来が期待されていた。彼女の十一回目の優勝をかけたコンクールで、しかし波乱が起こった。彼女の同門で、まだ演奏…

かつてピアノの神童と呼ばれた気の弱い神奈と、お姉さん気質でしっかり者のフルート奏者である麗。親友同士の二人だったが、あるコンクールをきっかけに、気持がすれ違い出す。 “歪んだ真珠…

2人のピアノ男子の葛藤と謎が、音楽と交わり解け始める─── ※こちらは連載版です。リライト同人誌版とは内容が異なります。 あることがきっかけでピアノを弾かなくなった、高校3年…

ドイツ留学中の菅野祐輔は、武蔵野市で開催されるオルガンの国際コンクールに参加するため、一時帰国した。その時彼の心に咲いた小さな花。それは、教会で見かけた少女への、初々しい恋心だっ…

優勝者には多額の賞金と海外コンサートへの参加。 　年齢制限の存在しない全国ピアノコンクールで前代未聞の小学五年生にして優勝を果たした皇詩音は、その日から表舞台から姿を消した。 　…

連作短編シリーズとして書きかけていたものの一つを加筆修正したものです。 コンクールを目前にした光海高校吹奏楽部。アルトサックス担当の大橋夏樹は、誰よりも早く音楽室に来て練習をす…

吹奏楽コンクール。 この日のために私は全てを費やし、全てが消えた。 色を奏でたトランペットは、あの日『モノクロ』になった。

優れたピアニストでありながら自分に自信を持てずにいた少女・稲澤夏凛は、高校1年の春、古生物学者の娘で帰国子女の鼓ひまわりと出会う。華々しい経歴と快活な人格の持ち主である彼女を、初…

コンクールの終結から半年が経ち、高校２年生に進級した高松里緒。新たな体制のもとで管弦楽部の新歓は順調に進み、口下手な里緒も何とか新入生たちと打ち解け、すべては順風満帆に見えた。 …

water(s)が結成するより更に二年前、青山圭介が十五歳の頃。彼の父は有名な音楽家だった。圭介がコンクールで優勝する度、良い成績を残す度、彼は事あるごとに比較されてきた。そんな…

夜の学校の音楽室、陰陽師の末裔の草加靖が20歳前後の女の幽霊と話している。強い力をもたない靖は幽霊を視る力だけはあった。未練を残した幽霊と話をして、成仏を促している。女の幽霊はピ…

　夏目八雲は国際ピアノコンクールに出場していた。 　目的は優勝して幼少の頃からの夢に近づく事。 　しかし演奏中にイレギュラーが発生して気が付くと、今までいた場所と明らかに違う…

鷹見光・・・心優しい性格の男子高校生、大抵の事は感覚でなんとかするも勉強ができず成績が悪い。女子と関わるのがあまり好きではなく、嫌なことをされても大体のことは笑って見過ごす、ある…

　音楽科と普通科が併設される高校で、〈呪い〉のヴァイオリンをめぐって再会した少年・少女の青春恋物語。 　音楽一家に生まれた美少年・聖夜は、将来を嘱望されているヴァイオリニスト。コ…

合唱コンクールの強豪として、名高い唐花中学。小人数だが、技術はピカイチ。しかし、コンクールを５か月後に控えたある日、顧問の先生が倒れてしまう。

新人教師として、懐かしい母校に赴任して来た杏子。 目の当たりにしたのは、かつて在籍していた吹奏楽部の現状だった。 部員数激減で廃部寸前の吹奏楽部・・・ 副顧問を任された杏子は、自…

　魂が移り変わっても、変わらぬ愛を誓えるだろうか――。 　ピアニストの水樹（みずき）には指揮者である双子の兄・火蓮（かれん）がおり、彼らは１５歳の時に交通事故に遭い、そ…