長編小説2 『魂のクオリア』

作者 くさなぎ そうし

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17人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

クラシック音楽ミステリー、ミュージックミステリー……しっくりくる言葉がなく、「クラシックミステリー」と書いてしまいました。すみません。

対照的な双子の入れ替わりミステリー。
読み応えがあります。
音楽に詳しくない小生でも、楽しませて頂きました。
オーケストラのシーンは圧巻。
ラストは……小生の口からは言えません!

是非、多くのかたに読んで頂きたいです。

★★★ Excellent!!!

男と女の人格が入れ替わる話は
けっこう耳にし、目にする事がありますが
双子の兄弟。しかも男同士がとなると面白い。

この設定だと、読んでいくにつれて
余計にお互いの立場を理解するのに困惑しそうですが
音楽や恋愛を通じて、それぞれの状況を上手く表現し

「あ~、今はこういう心境・事情なんだな」

と、読みやすく進行してくれる筆の運び方に感心します☆


ショパン、クラシック、そして音楽そのものに
筆者の大きな愛情を感じる事ができる一作。
オススメは、実際に登場する「曲」を流しながら
ゆっくりと読み進めていく事。
より一層、気持ちがシンクロすると思います☆

★★ Very Good!!

自分とは一体なんなのか。自分というものの実態は、肉体なのか、記憶なのか、感性なのか。
悲しい事故をきっかけに、入れ替わり、重なり、そして融合していく静と動の二つの主題。
魂が肉体から遊離して曖昧になっていく二人が立ち向う真実と、そして迎える結末とは。

音楽に情熱を注ぐ全く感性の異なる双子を主題に、重なっていく旋律は、心に何か騒めきのようなものをもたらす不思議で美しい作品でした。

構成が少し難解であったり、視点の変化などで戸惑う感覚はありますが、音楽の幻想的な響きを文字から生き生きと感じることができ、登場人物の情熱などを生々しく感じることができる独特の魅力がありました。

★★★ Excellent!!!

兄弟の人格が入れ替わるお話です。

実は読む前は、小説で入れ替わりものは鬼門なんじゃないかと敬遠していました。映画やテレビドラマみたいに映像がない分、今どっちがどっちだかわからなくなってしまうので。

しかし読んでみると、このお話は小説であることに意義があると思うようになりました。
今入れ替わっているのか、読み手がわからなくなる。しかしこの兄弟たち二人も、自分が今どちらかわからなくなっていく。
この感覚が奇妙なリンクを起こし、気づけば物語にのめり込んでいました。これを著者様が狙って書いているのだとしたら、脱帽ですね。

そしてミステリーのような構成が光ります。入れ替わるたびに謎が出てきて、最後に一気に明かされる。果たして兄弟の人格はどうなってしまうのか、とても見ものだと思いました!

★★★ Excellent!!!

上手くいえないんですが、この作品を読んでいるとキラキラ輝いている螺旋状の硝子細工のようなものが二人を繋げていて、そのループを通して二人が行き来しながら意識をやり取りしているような、二人は特殊な意識をやり取りできる言語のようなものがあるのかな...そんな印象を受けました。

そして読んだ後は高級なスパークリングワインを飲んだあとのような感覚になりました。とても読み心地良い作品です。

★★★ Excellent!!!

人格を入れ替えた双子のクオリアとは、いったいどんな感覚になるんだろうか。
まだ序盤を読み進めただけですけど、既に内容に引き込まれてしまっています。
一言で言うと、好み、なのです。
かなりの長編ですけど、ゆっくり味わいながら読み進めさせてもらおうと思います。

★★★ Excellent!!!

人格が入れ替わった双子兄弟の「自分」と過去を探す物語。
初めのうちは物珍しさから相手の立場を楽しんでいたものの、少しずつ周囲との関係に齟齬が生じ、やがて日常が壊れていく様がスリリングに描かれています。
登場人物も魅力的で、美しい音楽の調べとともに明かされていく人間関係に、最後まで目が離せません。
最後に明かされる真実を含めて、読者を飽きさせない、楽しいミステリー小説でした。

★★★ Excellent!!!

音楽のことはとんとわからないのですが、そんな私にもわかりやすく、状況をイメージしやすく表現されているので読みやすいお話で……

いや違う! そういうことがレビューで伝えたいわけではないのです。なんでこの作品が今まで評価されていない! びっくりだよ!

確かに長編、確かにまだ未完結。でも評価せざるを得ないですよ。是非多くの人に読んでほしい(なので続き、待ってます!)

2016.12.13
最後まで読みました。
予想を裏切られました(良い方向に)

今まで以上に、この作品が広く、世に出ることを望んでいます。