「残す」を含む小説

「貴様、俺様の姿が見えるのか！」 そう叫ぶのは、迷い込んだ森で突如目の前に現れた豪華なローブに身を包む半透明の男だ。 名をアデル・マッティアと言い5000年前世界を征服した魔王…

人間よりも強力な妖部。その中でも室倉家は人や物に残った思念を読み解く力を持つ。 生命体の意思から発生するエネルギーによる超常の存在、依霊（よるれい）からなる組織〝地球守り〟に命じ…

鋼鉄をも融かす毒の雨が降り続け、人類の文明は崩壊した。 世界の最果てに《雨の降らない楽園に繋がる橋》があるとの噂を頼りに、長い旅を続けてきた男は遂にその橋にたどり着いた。だが橋の…

ターゲットの才能をつぶして日常の平穏を取り戻す。 そんな才能潰し職人のコンビは今日も回収に向かう。 でも、優しい後輩は少しだけ才能を残すが……！？ ↓前回の投稿↓ 『寿命パ…

「来月、二十歳の誕生日にあなたは死んでしまいます。なので、あなたがこの世に存在したという証を残す為に私と子作りをしましょう」 誕生日を来月に控えた田中かずきの前に突如現れた謎…

銀のムテ人は、滅びゆく長命種族。 尊き血を残すため選ばれた少女・エリザと最高神官サリサの愛と葛藤を描く物語。 ＊この物語には「第一幕・上」があります。 https://kak…

みなさんは、タマゴカケゴハンという馬を知っていますか？ ディープインパクト、オルフェーブル、キタサンブラックなど、素晴らしい成績で名を残す馬たちの影で、珍名で知られたこの馬は、た…

　あな口惜しや、恨めしや。 　人の身を受け産まれねど、怨嗟にのたうち妄念に泣き、屍晒した者なれば。 　世を恨み人を恨み我が身を恨み、六道輪廻の環も外れ、神変得たるは大怨霊。 …

彼には記憶がなかった………自分がどこで生まれどこで育ったのか………自分は誰なのか………親は誰なのか……何故自分は特別な力を持っているのかさえ………彼は覚えていない……… 人間…

365日、毎日続ける。 私が綴る日記のような、未来図のような。 私が残すto do noteのような、 私に遺す懺悔の言葉のような。 日替わり文通みたいな。 そんな、私だけに届け…

世界の少年少女は日本の忍者が大好きだ。 世界各地の超古代文明は謎に包まれている。 大人になっても、宇宙の未来は人智を超えた領域だ。 少年忍者ヒロは、運命に導かれて超古代文明と…

女性二人がインターネットで通話するだけのお話です。 一回他サイトで投稿しています（現在削除済み）

既作『そして私は神になってしまった』続編です。 かつて新興宗教に洗脳された妻を監禁までして再洗脳した夫。 夫を神と思い敬虔な信者残すように彼に仕えるがその関係に夫は疲れ果ててい…

殺人鬼は狂いながら日常を送る。 殺人鬼は真綿で首を絞められる自分を愛でながら日常を送る。 殺人鬼は正常に狂いながら日記の断片を残す。

世界の裂け目にあるとされる、大神が住まう雲上宮。太古の昔から『男』しか立ち入ることのできない、雷雲の典雅な宮殿である。 その神聖な舞台にて五年に一度開かれる“光臨の儀”で舞えば…

天界、神と天使が住むこの世界。そんな彼等にも、葛藤があり、悲哀に満ち、歓喜に湧く。ある天使たちはそれを詩にして残す。ただ、それだけです。

越後の龍・軍神『上杉謙信』。 群雄割拠の戦国時代に置いて圧倒的な戦勝率を誇り、野戦に置いて無敗を誇る戦国最後の大物。神仏に没頭した幼児期の影響から、毘沙門天を信仰し己を化身とま…

門とは元来より境界を表す。 あちらとこちら。内と外。 内より旅立つものはこれからの激動と希望を。 外より帰り着く者は懐かしの安心と平穏を。 この門に願って通り過ぎる。 そう…

わしが賈似道(かじどう)だ。南宋の後期、理宗・度宗・恭帝と三代の皇帝に仕え、紛れもなく権勢をふるった。だから権臣とよばれても文句はない。だが、奸臣だ、売国奴だといわれれば、異議が…

　不治の病に侵された少女、三碓葉月は、この世に未練を残すことなく幸せな最期を遂げた。 　素直で優しい心の持ち主だった葉月の死を哀れんだ女神アウロラは、神の特権によって彼女に第二の…