「教えない」を含む小説

　七辻交差点の歩行者信号は「通りゃんせ」が流れてる。 　東堂町子は親友の夏子を待ちながら、その歌を聞いていた。ふと占い師が教えてくれた優しい意味を思い出しながら……。

――七不思議を順番にめぐると、最後の不思議「大階段踊り場の鏡」に知らない自分の姿が映るんだって。 小学六年生の結菜(ユイナ)が通う三日月(みかづき)小学校では、そんな噂がささや…

テレビ番組の仕事をしていた時、古い友人から連絡を受けた。 心霊番組を担当したせいか、呪いについて教えてほしいという。 友人は、息子を轢き逃げした犯人を呪おうとしていたのだ。

夏休み、小学生、アイスのあたり棒、何もおこらないはずもなく……。 初投稿です。 ジャンルはこれであってるかわからないです。読んだうえでこれだよっていうのがございましたら是非コメ…

〈episode ３〉 インターネットもスマホもSNSもなくても、皆それぞれに青春時代がありました。 時には昔を懐かしむのも悪くないものです。寄り添ってくれた歌とともに。 【…

祖母が残した魔法道具の修理店を継いだラズリは、整理のために倉庫の扉を開ける。床掃除をしようと、置いてあったホウキを持ったところ、それは手の中で震えて声を発した。 貴様なかなか良…

没落伯爵家に生まれ両親に捨てられたエステルは、18歳まで下働きとして花街で過ごした。 その後、再興を果たした兄に引き取られて貴族の世界に戻り、とある伯爵令息と婚約するが、『花街育…

　管理都市オーバー・グラウンドの中央にそびえ立つ管制塔で育てられた少女、アゲハ。彼女はAIアルテミス・クイーンビーを「お母様」と呼び、愛されることを夢見ていた。しかし、アゲハの運…

　釧路湿原で違法に増築されたメガソーラーユニットの撤去工事中に、地中から新種の粘菌が発見された。 　およそ25平方キロメートルにおよぶ巨大コロニーを形成していた新種粘菌は『クシロ…

ひとつのストーリーを2人の視線で表現したダブル・エンディング。 一つ目のエンディング罪で、許しを請い罰を受けたのは誰だったのか。そして同じストーリーで構成された２つ目のエンディン…

隣に引っ越して来た少女に勉強を教えがてら殺人鬼として活動する男の終わりまで。

雪、本、絆の3つの単語を使って即興小説を書きました。 私は雪国に住んでいて、冬になると日照時間が短く、暗い気持ちが続きます。 そんな中でも、私の家族が元気づけてくれるものです。 …

掛川緑。自立のために親戚の伝手で高校の用務員を勤めることになった。高校で再会したのは二十二歳の頃ずっと窓の外から見守っていた女の子とその妹でネットゲームでパーティーを組んでいた女…

世界トップ10に入り日本では一番と言われたシェフ成澤由紀（なるさわゆき） ある日、豪華客船タルサロッサ号で一日料理長として招き込まれ、客員達に料理を振りまわるそれは彼女の幸せであ…

　お隣さんが余計な雑学を刷り込んでくる話。 アドバイスいただけるとマヌケな作者が賢くなって内容が面白くなる、かも？

『さあ、返答や如何に』 勝ち誇る怪物を前に、娘は答えを返せない。 怪物の出した謎掛けの、答えが分からなかったのだ。 『沈黙は回答不能と見做すが、それでよいのだな』 「……答…

25歳の彼女は細身長身の大学院生。出逢いは僕が18歳高3の秋。彼女が教えてくれる大人の恋に落ちた僕だったが…同居の妹さんに見つかりご両親へ報告が…｢始めから何も無かった｣事にされ…

病弱でほとんど外出をした事の無かった薄幸の美少女『怜堂白夜（れいどうびゃくや）は、優しい家族と、医療スタッフ以外に会う人もおらず、人の悪意を知らぬまま、16歳の若さでこの世を去っ…

西栄多谷高等学校２年の片桐智也は毎週ゲーセンに通うほどのゲーム好き、ある日いつもの通りゲーセンに行くと普段見かけない初心者らしき美少女が筐体の周りでウロウロしていた。 （いきなり…

語ることもおぞましい『ナニカ』との遭遇。 私の足の裏で蠢くソレは、見覚えのある形をしていた──。 公式自主企画「怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語」参加作品。 ※実話です…