「息」を含む小説

「はぁ、もう死のうか」 　思わずため息が漏れる。 　生きる事なんて楽しくないし、ここで人生を断とうかと思って俺は大学の屋上に踏み入れていた。 　よし、覚悟を決めて、息を吸って…

　コイツ、ギャグが止まらない……ッ!?　ノンストップなバカファンタジーここに開幕！ 　謎アプリ『異世界転移者募集』を使った事で、本当に異世界転移してしまった主人公・狭間 翔助。彼…

『きくまりさん』をご存知かな？願う者から命を奪い、望む者には命を与える恐ろしくも美しい、神秘を扱う非人の存在を。呼ぶ手順は簡単。一杯の水と少量のお酒。それから、心の底から求める真…

川柳7句のまとめ

　事故に遭って命を落とす事となった日本人の青年──神村一織(かむら　いお)は目を覚ますと《神様》と名乗る見覚えしかない少年と出会う。 「お兄ちゃん、お話書くのが好きなんでしょ？…

愛知県の北東部にある館へと向かった姉を追いかけた、少年『かなた』は、その場所がとあるいわくつきの宗教団体が潜んでいることに恐怖を感じ、姉を引き留めるために、館の奥へと進む。

仕事をクビになったカイルは自分の天職が冒険者であることを知り、冒険者に転職した。 ドローンやハッキングを駆使して海賊を討伐していくも、コスパの悪さからデブリ（宇宙ゴミ）の回収をす…

秒で読める短い詩です

喘息持ちの女子高生、佐々木茜は何にも打ち込むことができなかった。心が震える瞬間をずっと待っていた。そんな時、剣道少女、宗則菊一と出会う。彼女の素振りはその場の空気を、私の退屈を真…

初級冒険者ドルマには特技があった。 それは、巻き込まれたもの全てを昏倒させるくっさいくっさい息、バッドステータスブレス。 かつてモンスターにやられた時に身に着けたこれが、彼の唯…

5年前主人公である、ブライス＝ルドルフ＝エイトは街で今にも息が絶えそうな奴隷を発見し、保護する。 奴隷の少女からの凄惨な話を聞いたエイトは「俺らで冒険者ギルドを作ってこんな制度が…

幼い頃から息が詰まるような生活をしてきた女の子の話。

青白い表情に陰険で冷酷な一本線の眼付き。小さい点のような瞳は死んだ魚ように濁っている。口は塞いだまま何一つ喋らない。その分、凡ゆる欲は吐き出さず内に溜め込み、虎視眈々と弱った獲物…

私の姉は産まれることなく、母の中で眠りにつきました。私の両親は一人っ子にする予定だったため、本来ならばこの世に私の息が残ることはありませんでした。私の伝えたい言葉を詩として残した…

某年、日本の排他的経済水域内で、海底火山が噴火した。 それにより、地盤プレートが新たに生まれ、面積にして埼玉、東京、神奈川の三県分程の島が出来た。 国際会議の結果、島は日本に属し…

地球の周りをクジラが泳いでいる──その様子を宇宙船から見つめるノームへ一通のメールが届く。息の詰まる家から逃れるようにして宇宙へ出てきたノームには差出人に心当たりがあった。だが、…

聖暦1555年、大陸の西方に位置する神聖帝国内のとある森には小人が住んでいる、と人々は噂していた。 神話の古より住処としていた地底を追いやられたその小人『ドヴェルグ族』の七人、…

ボクがスマホを家に忘れた日、バスの中で本を読む少女を見かけた。 やがて彼女は本を閉じ幸せそうに息をついたんだ。

ペラペラとした紙が顔を隠すように覆いかぶさっていた。ふっと息を吹けば軽く舞い上がるが、すぐに元の位置へと戻る。顔にぺったりと張り付くため邪魔くさい。手で無理やり剥がそうとしたとき…

呆然と僕を見つめる『天斗（そらと）』。 胸を貫いた、冷たいものの感触。 それが最期におぼえていたもの。 そして、突然思い出した記憶だった。 古代中国に似た異世界。 真冬の池に突…