まだ名もない一輪の華のこと

某年、日本の排他的経済水域内で、海底火山が噴火した。
それにより、地盤プレートが新たに生まれ、面積にして埼玉、東京、神奈川の三県分程の島が出来た。
国際会議の結果、島は日本に属し、日本は新たに領土を獲得した。
そして、日本はアメリカ、イギリスと共にその島を開拓するニューアイランド条約を締結した。
それから2ヶ月、初上陸の日、その島に上陸した時には、既に戦争が始まってしまっていた。
アメリカは事前のドローン調査の際にその島の資源を、イギリスはその土地に眠っている自然魔力を見つけ出していたのだ。
日本は実力国家二つに板挟み状態だったが、その島に上陸した人には不思議な力が宿った。
中には、手から炎を出す者、全てを凍てつかせる息を吐く者、雷を発生させる者まで現れ、俗に言う、超能力者が生まれた。
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