春嵐
鳳凰睦実/ꓤOꓤꓤƎ
春嵐
心を空っぽにして笑い合うくらいが幸せなのに
誰よりも虚しいんだと みんなから奪ってしまうのか
目には見えないものが どうしようもなく不意に
私にまたあくびをさせて涙があふれ出す
生まれた証も答えのない別れも塗り絵みたいに
色とりどりの花を摘んでいくような日々を願いながら
不甲斐なくもいつの日か 花びらが散るのを恐れ
眩暈みたいに 何も見えなくて 何もできなくて
もう一度思い返したくて今
あの歌にあなたの名前を付ける
遠いどこかでその心が どれだけ幸せでも
私といた日々をこの先も思い出さないでください
あなたがそれら全てを思い出すためには一度
私一人のことを忘れないといけないように
こんなことを無様に思うばかり
傍にいられた縁は幸せであい間違えないのに
一人寂しく泣くことが 知らぬ間に少なくなりました
だからこそ私は不幸といつまでも分かり合えるように
独りじゃないって信じてもいい奇跡がある
今の今まで私は二人だけの居場所を探しに来たのに
何のために道を塞ぐ壁の前で立ち尽くしてしまうのだ
「あなたが彷徨わぬように それはきっと守っている」って
初めは嘘だと思ったこの言葉に気づけないまんまで
あなたに何ひとつ隠すものは
私の手にはどこにもないと知る
瞼を開いた瞬間に空が 憂鬱な雲に覆われても
この向こう側で鮮やかな太陽が見つめてくれるように
それでも晴れ間が二度と覗くことはないとしても
降りしきる雨に声を流さないために
煩わしいほどに愛を歌いたい
願って行こう 持てあます幸せより
消せない傷が 忘れられないように
どうしてだろう あなたに伝えたい
有り触れた思いが 一つもなくならない
あなたじゃないと伝わらない
この歌を歌い続けるために
春嵐 鳳凰睦実/ꓤOꓤꓤƎ @zelley_1129
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