「中華風」を含む小説

　栄の国には女子は成人の証に歯を抜く風習があった。しかし都・楽安で育った史湘雲(ししょううん)は父の方針で歯を抜かないまま十九歳を迎え、気ままに書画を愛でて暮らしていた。その年、…

想いを込めて書いた文字には不思議な力が宿るという言い伝えの残る葆（ほう）国。 賢帝と名高い皇帝、琥苑輝（こ えんき）の正妃には、いまだ後継となる皇子が生まれずにいた。 後顧を…

――敬徳二十年。 　花国の第五十五代目女王・黄（こう）鈴花（りんか）が女（むすめ）であり、花国の次期女王・黄（こう）澄花（ちょうか）王女の婿選びの儀式が行われることとなった。 …

緋の衣に、緋の刺青。 剣を手に一人、江湖を渡る、鳴娥。 元妓女である彼女が負う過去とは。

「よし、まともに生きよう。今日この瞬間から」 真っ当な人間になることを夢見る、元山賊の少女秋玲(しゅうれい)。 計画的犯行により、訳あり官吏の青年杜柳真(と·りゅうしん)のすむ…

地味だけれど心優しい姉と、野心家な美しい妹の入れ替わり人生の物語。 螢月は炭焼きと薬作りを生業にする両親と、近隣一番の美少女と名高い妹との四人家族で、静かな村で穏やかに暮らし…

主要人物のメガネ率が五割（眼球六個に対してレンズ三個） なんでカタカナ名でチェスモチーフなのに中華風かって単に個人の好みですイェーイ！和服だいすき！！ 残酷描写ありにつけました…

普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。 右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸…

とある街のはずれにある団地。そこは治安が悪く、不法入居者が多くいた。 そんな団地の廊下を歩く影が二つ。死体売りとキョンシーだ。 彼らはある男に娘の死体を買いたいと持ち掛ける。

男装の出前少女の雷凛風はある日第二皇子の肖子偉の所に出前を頼まれる。彼にはよからぬ噂しかないのだが、実際に会った彼はどう見ても布だるまだった。いや恥ずかしがりの青年だった。噂と実…

2024年４月２５日に『夫君殺しの女狐は幸せを祈る』と改題・改稿のうえ角川文庫より発売いたしました！ 秘密を抱えた二人のあやかし中華風婚姻譚――。 これまでに三度嫁入りし、三度…

主の密命を受けたアイシャは、名を変え後宮へと忍び込び、『彼女』を救い出せるのか。 【登場人物】 アイシャ：主人の密命で燈の後宮に潜り込む。 榠苒（めいらん）：東宮で仕える女官…

異世界転移した女子高生、京都和羽（みやこかずは）は、古代中国風の異世界で平和に過ごしていた。三年が過ぎ、突然婚約者リョウメイが皇帝に即位して、カズハは後宮へと迎え入れられるが、正…

神は姫に恋をした。しかしその愛はすれ違いを生み、お互いの身を破滅へと追いやる。 転生しても巡り会おうと約束をした二人であったが……？ 辛抱強くない神様のおかげで助かった、神と姫…

　房中術によって不老長寿に至ると信じられている時代。 　銀漢帝国の宮妓である翠玉は、第七皇子・桂影の黄花閨女に選ばれる。黄花閨女とは皇子に愛される最初の女性のことだ。 　二人は房…

小国の王子だったシンキは異民族の侵攻により国をなくし、わずかな手勢とともに落ち延びる。 祖国の再建を目指し、流れる青年達の冒険物語。

殺された先代の王の娘である陽羊は、不遇ながらもまったりとした日々を双子の姉月羊と送っていた。 そんなある日「黄緑国」の第二王子のもとに嫁ぐよう強要され、同時に双子の姉も別の国に嫁…

異世界転生ものに近いです。 中華風もファンタジー風も王道中世もスチームパンクも描けたら楽しいなぁと思ってます。

※JUNE(BL)表現含みます 敵対する芙国と蓉国―― 芙国の宦官でありながら軍神と崇められ、軍華を名乗る傾国の美人 蓉国の武官でありながら芙国の捕虜として、猛虎と渾名され祖国…

※死の表現、食べ物について不快感を与える表現が含まれます。※ 非道な王と、毒の効かない毒見の薬師。 アジアン習作。