「響く」を含む小説

とある美男美女ばかりの国。 汚れ仕事の公爵は、皆から穢らわしいと言われるのが普通だった。 だが、 彼は声だけで、女性を快楽へと誘うことが出来るだなんて、思ってもみなかったのだ…

左手で筆を握る。キャンバスの中で猫が鳴く。悲しみに囚われた男の描く絵を眺め、少女は問い掛けた。 「どうしてそんなにも蒼いの？」 答える前と、答えた後。その両方で男は蒼色の絵の…

　リックは生まれながらの職業適性が、連鎖術師という誰も知らない職業だった。 　幼馴染シエラの誘いでSランクパーティに居させてもらっているが、初級魔法しか使えず、威力も弱く、魔力上…

男には、子供の頃に夢中になって観たドラマがあった。 ※作中に登場するドラマは架空のものです。

「嗚呼、その顔が見たかったんだ」 　平凡な日々は楽しいか？ 　平和な日々は楽しいか？ 　平穏な日々は楽しいか？ 　何かを繰り返すだけの人生など面白みに欠ける。 　あぁでもそれ…

帰国子女として北海道の中学に編入した沙良はその言動から浮いている。ある日、沙良は神来公園の森でケガをした子ギツネを助け、ドラッグストアの薬剤師に手当てをしてもらって森へ返した。翌…

　リヒテン・ライヒと呼ばれた帝国の長い戦争。やがて戦闘機による闘いへと突き進む。 　海燕ーシュルーケンーと呼ばれる爆撃機を操る、十四歳の少女ユリウス。どこまでも青い海と空に響くエ…

4年前に居なくなった幼なじみの女性ピアニスト。主人公の男性は幼なじみの居所を探していたが手がかりは見つからなかった。そんなある日、主人公のもとにある音楽祭への招待状が届く。

両想いなはずなのになんだかもどかしい。 音楽も絡むと普通の恋愛とも勝手がちがう？ 10歳上のお姉さまに育てられるアーティスト男子奏汰(かなた)には、いずれ夢か恋愛か選ばなくてはな…

貴方が両手•両足・首・胸の中・頭の中に持てない錘を持って1人山形に帰って二年が経った。 その間も私達は時々時間を見つけては連絡をとり、たまに電話をしながら重いとても重い錘を軽く…

趣味で音楽ゲームや音楽鑑賞をしている音村祐樹(おとむらゆうき)は、ある日一つのきっかけから『自分も人の心を揺すぶる曲を作ってみたい』と考えるようになる。 その数ヶ月後、友人の誘…

　大学生の虹川七男は、夏休みを利用してクトゥルフ神話の聖地巡りのためティンダロス館――別名円柱館を訪れる。 　神話世界の資料にテンションが上がる虹川たちだが、突如として顕現した…

表舞台に立つ人たちだけが音楽を作っているのではない。 いろいろな人たちが関わることで、感動する時間を過ごせている。 そんな感じのお話しです。 ※少し改変を加えております。

中西 真人は小学生の頃に近所に住む大学生、安城 夏樹と出会った。彼女に遊んでもらいながらピアノを教わった真人。だが夏樹が大学卒業と共にその家を引っ越してしまうとぱったり会うことも…

全ての生命に対し発動する絶対の定め、"レベルキャップ"が存在する世界。 四大貴族家の一角、リンデルハイム家に生まれた末男、クラインは幼い頃より将来を嘱望されていた。 だが、15才…

アングラ:アドンコ アドンコ。それはガーナの薬膳酒。日本においては、脱法輸入することによってのみ呑む事が出来る幻の酒である。主に隠れガーナアーリア人が好んで飲む酒として一部では…

　社会人３年目の奥野修二は、引っ越しの準備をしている最中、学生時代に購入したギターを見つける。大学時代に音楽に打ち込んだ日々を思い出し、卒業してから楽器に触れられていないことに罪…

【スキル想像】 こんなスキルがあったらなぁと想像することしか出来ないスキル。 レベルの概念とスキルが存在する世界、『ローゼンスファルド』 そんな死にスキルを持って生まれた主…

　暗い空が赤く染まっている。 　阿鼻叫喚の悲鳴と動物のような鳴き声が入り乱れている。 　腐った物が焼ける臭い。鉄の臭い。油と木々が燃える臭いが辺りを埋め尽くしていた。　 　 　雑…