概要
海燕と呼ばれた爆撃機を操るのは、わずか十四歳の少女だった。
リヒテン・ライヒと呼ばれた帝国の長い戦争。やがて戦闘機による闘いへと突き進む。
海燕ーシュルーケンーと呼ばれる爆撃機を操る、十四歳の少女ユリウス。どこまでも青い海と空に響くエンジン音。そして、投下される爆弾。
戦火の中、生きる一人の少女の物語。
「わたしは、ただ空を飛ぶのが大好きなだけなんです…」
海燕ーシュルーケンーと呼ばれる爆撃機を操る、十四歳の少女ユリウス。どこまでも青い海と空に響くエンジン音。そして、投下される爆弾。
戦火の中、生きる一人の少女の物語。
「わたしは、ただ空を飛ぶのが大好きなだけなんです…」
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!世に出ないのがもったいない! 史実のような異世界ファンタジー!
主人公は特別に視力の良い、空が好きな少女です。
視力が良いだけで空軍に入れ、航空機を操縦することになります。
まず、これが『異世界ファンタジー』でよかった! と思います。
戦争が長く、苦しい状況だと初めからわかるからです。辛い状況を強いられる戦況で、少女は実戦を行うための訓練をし、実戦へと飛び立ちます。
次に、これが『異世界ファンタジー』か! と思うくらい、描写と知識がすばらしいです。尚且つ、知識は読み手に与える情報として過不足なく、読みやすさと理解しやすさを補助してくれるように書かれています。
なので、私のように戦記や航空機にまったく知識がない者でも躓くことなく、スムーズに読んでいけま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!読まれるべき、名作
14歳の女の子が、戦争の時代に生まれ、あてがわれた環境の中で必死に生き、成長していく物語です。
そこにチートも、魔法も、ご都合主義もありません。
この作品は物語に必要なシーンに、必要な描写だけが書かれ、知識ネタや、大袈裟な表現はなく、表面的には淡々とした作風に見えるかもしれません。
が、読み進めると登場人物の全てに「幸せになって欲しい」という想いが込められている事に気が付きました。
少女が戦闘機に乗る、という突飛にも思えた設定にも、しっかりと「この世界、この時代の技術背景から作られた飛行機」にとって必要な条件として描かれ、とても好感を抱きました。
また、描かれる作中の随所に…続きを読む