「ファンタジー文学」を含む小説

昼の国と夜の国。二つの世界は八時と二十時にきっかり入れ替わり、交わることはない。オリオンは十三歳の誕生日、思いがけず夜の国の住人となることが決まる。でも昼の国のミッカとバンドを組…

地球に埋蔵された資源が枯渇した未来。とある科学者が絵画からエネルギーを得る技術ＡＥＰを発明したことにより、人類は未曾有の大災害から救済された。 これは、絵画が“芸術としての価値”…

「ミセンにある霊薬の話、知っとる？」 　妹の言葉に、私は眉を寄せた。 　祖母が危篤だと連絡を受けて、実家のある広島へ帰省したというのに、この子は一体何を言っているのだろうか。…

僕は白い部屋にいた。 そこには一人の女の子がいて トカゲや金魚など、小さな生き物の死体を 淡々と運び続けていた。 僕は、彼女の手伝いをすることにした。

その町の一角、大通りから隠れるように建てられた酒屋は、物静かなバーテンダーが経営している。 気の利いた男で、朗らかな印象を持たせるその男である。 そこにはよく、重たそうな鞄を持っ…

人生に悩み、湖で自殺を図った翔次。 そんな彼を止めたのは謎の烏だった。 烏は昔から翔次を知っている様子だが……？

大みそかの午後に、僕はどこでもない公園のそばの道路に車を停めてホットドッグを食べていた。そして気が付くと僕のそばには少年がいた。

人は眠っている間、夢と言うものを見るようなのです。 それはそれは不思議なものらしく、この世界とは少し違う世界を体験出来る時間らしいのですが、私にはそれが見れないどころか、理解や想…

宗教心の強いこの世界では『人が死ぬとその魂を天使が食べにくる』という言い伝えが昔ながら存在した。 そんな非現実的なものを信じない彼はそれを否が応でも信じることになってしまう。 幸…

川の主が死んだの３度目の続編になります。 新たな川の主、節が迎える二度目の年末。川に放棄された自転車を撤去する事に。山のゴミ処理場まで辿り着いた時、そこは何やら慌ただしく……？…

国や時代をかける蒸気機関車、通称 "無番汽車" 。 今回の停車地は、古代エジプト！ 調査の為に その地へ降り立った汽車の料理長、ソジュンだったが、一度死んだのに、妖精として蘇っ…

ムーアと呼ばれる火山の周囲を移動する遊牧民たちがいた。 少年・ルルドは、ある日の夕暮れに、自分の名を呼ばれた気がして振り返る。 その声は「ムーアの呼び声」と言われる伝説の顕れであ…

花の種族に生まれたとある花の話です。 現実世界においては同意がないことに加えて『被害者の抵抗を著しく困難にさせる程の暴行・脅迫』が必要だそうです

「A県 海上で目撃！ 瞬間移動する蒸気機関車！ 」 という記事に、中学2年生のリクは、釘付けだった。そして、自由研究の課題として、この汽車の謎を突き止めることを決意した。 その…

ある國の兵、珂朝燕は 友人、竣陽雀に語った。それは、『共通の友人である季宵翠 に殺される』という物だった。 果たして、彼らは生きて帰ることができるのだろうか。そして、燕が語った…

北大陸に広がる『北の樹海』。そこにやってくる人々の中には、死を望んで来た者も少なからず居た――― その一人である男が出くわしたのは、樹海にやってきた人々の道案内を買って出る少年…

帝《みかど》が治める獣人たちの島、阿島を舞台にした和風ファンタジーです。 あらすじ 1幕目:ミナモトノウズマサが、まだミナモトノウズマだった頃の話。 ウズマは幼なじみ兼上司で…

なんとなく、職場に戻りたくない。 会社員の根岸加奈子はオフィス街の片隅にある公園のベンチで、一人うな垂れていた。 そんな彼女のもとに、不思議な老人が現れ「そのベンチに座っている…

　カクヨムweb小説短編賞2022及び、カクヨムコン8にて短編特別賞を受賞することができました。本作をお目に留めてくださった皆様、温かいお言葉で応援してくださった皆様、そして選考…