「ほんの」を含む小説

デュラは小国フラテスで、10歳の姫、グランティーヌの専属近衛をしていた。 ある日、グランティーヌの我儘に付き合わされ、家出の片棒を担ぐことになる。 しかしそれはただの家出ではなく…

ローズマリーは婚姻のため隣国へ嫁いだ。 彼女を迎えたのは仕事ができると有名な伯爵閣下。 「これは楽ができるかしら」などと思ったのもほんの一瞬。彼が持つ領地は貧困に喘ぐ「テコ入れ対…

魑魅魍魎が人知れず跋扈する現代。 高校生の少年は、妖怪、幽霊、悪魔、あらゆる変なものを引き寄せてしまう強力な霊媒体質だった。 ほんのわずかにでも怪異と関われば霊障が身体を襲う。霊…

孫娘におばあちゃんが話して聞かせます。 「おばあちゃんの昔ばなしを聞いたら、今日みたいな蒸し暑い夏の日がほんのり涼しくなるかもしれないよ？」 ちょっと不思議で怖いお話。 身の…

夏の日、僕の部屋に現れたのは、『加納沙詠の死体』だった。 夏休みのほんの数日、まるで真夜中の火事のように、誰にも気付かれずに燃え尽きたものは何だったのだろう。ただ、彼は覚えてい…

革命気運高まるパリから、ルイ16世一家が超逃げるお話です。 ほんの少しフィクションが含まれますので共通テストを世界史で受けようと思っている人は読まないでください。また、お子さんや…

終戦記念日なので。 花火には、鎮魂の意味合いがあるそうですね。 戦後78年。体験した方の話を聞く機会は、年々減っています。 私自身、直接体験したわけでもありませんし、ただ、直接聞…

学校では隙を見せないお姫様、家では隙だらけ？ 素直バカ王子と実は干物姫のラブコメディ、ここに開幕！ みなに愛されながらも、誰とも付き合わない『開かず姫』こと氷室あかね。外面はい…

ある日、女が一人殺された。その女は主人公の「オーキッド・フォーサイス」と秘密を共有する、大切な姉であった。 オーキッドは真相を探るために、容疑者のいる学園に急遽進学することになっ…

商人 ユラが仕事の道中に出会った赤髪に赤い瞳の少年は、親も兄弟も名前もなく、ただひたすらに生きるために放浪していた。 お節介なユラと心を閉ざした少年の、ほんのひとときの旅物語。 …

拝啓 お兄ちゃん 私は不思議な町で、不思議な人に恋をしました。 国の首都の3分の2を占める巨大都市〝月城町〟 その月城町で最も治安が悪い貧民街、10丁目で生ま…

浮気ごっこでしか彼女は愛を確認できない。彼女のほんの少しの心の内。

模範的優等生の僕だけど家出くらいする。こっそり家を飛び出して、宇都宮の叔父さんに匿ってもらうことにした。 叔父さんは昔バレエダンサーをやっていたけど今は何もしていない。自分は死に…

専門学校で知り合った仲間の影響を受けバイク乗りになったマサミ。 アクセル同様、思い込みと空回り全開の日々。 免許取得からバイクを降りるまでの数年間に起きた様々なエピソードを綴る。

西暦2030年、奴らは宙からやってきた。小さな個体ですら10mをゆうに超え、巨大な翼で空を飛び、鉄を豆腐のように砕く強靭な牙と爪、口から放たれる全てを滅する熱線。 　ドラゴンは、…

　魔導石──それまで地上に存在しなかったエネルギーを宿す石の採掘に成功した事で人類の技術は飛躍的な進化を遂げる事になる、だがそんな人類の進化を世界が許さなかったのかはたまた神など…

　自分には妹がいる。父の死後に初めてそう知った涼子は、彼女に会いに行くことにする。会いたくない気持ちを押し殺しながら。

※あえて当時の文を残しております。 カクヨムをはじめて約２０日。 今まで多くの自主企画に参加して、いくつかのアドバイスをいただきました。 しかしっ！　最新話（当時の）まで読ん…

　たった数行で描くのは、人間が抱く小さな恐れ。 　『意味がわかると怖い』スタイルのストーリーから発想を得ました。 　行数を短くし、読者の想像力を煽ることで脳が無意識に自分の恐…

周りから優しいと言われる僕がほんの少し勇気を出す話。