概要
僕の叔父さんは美人で泣き虫で、バレエをやめてからずっと夏休み。
模範的優等生の僕だけど家出くらいする。こっそり家を飛び出して、宇都宮の叔父さんに匿ってもらうことにした。
叔父さんは昔バレエダンサーをやっていたけど今は何もしていない。自分は死にかけていて、セミの逆なのだという。いったいどういうことだろう?
そうしてある晩僕たちは、冷蔵庫の故障をきっかけにセックスしてしまった。でもまるでふつうだ。世界はぶっこわれない。
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2016年に同人誌で出した小説です。13歳の僕と40歳の叔父さんのひと夏の物語。
完売して久しいのでカクヨムで公開することにしました。
今だったらこうは書かないかなあという箇所はたくさんあるんですが、直し始めたらきりがなさそうなので当時のまま載せています。
と同時に、今では書けないようなやわらかさやみず
叔父さんは昔バレエダンサーをやっていたけど今は何もしていない。自分は死にかけていて、セミの逆なのだという。いったいどういうことだろう?
そうしてある晩僕たちは、冷蔵庫の故障をきっかけにセックスしてしまった。でもまるでふつうだ。世界はぶっこわれない。
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2016年に同人誌で出した小説です。13歳の僕と40歳の叔父さんのひと夏の物語。
完売して久しいのでカクヨムで公開することにしました。
今だったらこうは書かないかなあという箇所はたくさんあるんですが、直し始めたらきりがなさそうなので当時のまま載せています。
と同時に、今では書けないようなやわらかさやみず
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!振り返ればそこにある夏の日の汗のにおい、白いまぶた、そして
家出をして叔父さんのうちに転がり込んだ少年と、その叔父さんの物語
叔父さんはかつて、だれよりも美しく爪先で立ち、弓に反った背骨と優美で力強い指先で星を掴もうとして……掴めなかったバレエダンサーだ。
主人公の少年は聡明で、人の気持ちを汲むのに長けている。そう、自分が13歳でしかない、ということにも自覚的なくらい聡明なのだ。
オカワダアキナさんの作品の登場人物は、失敗したり、失敗とはいえなくても上手くいかなかったりした経験を静かに胸に落とし込んで、なんとか今日を生き延びようとしている人がおおいように感じる。この作品では、叔父さんがそういう人物だ。
主人公の少年は、まだ失敗してはいない。失…続きを読む