「あの子」を含む小説

2022年 第49回明石市文芸祭にて実行委員会賞受賞 短編小説

思春期にはどうしたって女の子の方が大人になるものだ。僕はあの子がなぜ話しかけてくるのかわからない。

二人は確かに愛し合っていた、はずなのに――。 彼は言った。 「俺が、あの子を、殺したんです」と。 彼女は残した。 “彼を殺人犯にしてはいけない”と。

幼い頃に来たことがある祖母のいる町。久々に来たので歓迎してもらえると思ったが、祖母は悲しそうに呟いた。約束を破っちゃいけないとあれほど言ったのに、と。

お姉ちゃんが大嫌いな私。比べられることがとっても嫌。そんなお姉ちゃんが浮かない顔をしている。それはもっと嫌。だから手作りのプレゼントをあげたけど、上手く作れなくて………。

　クラスのあの子と、本当に小さな大嘘の話。

「７は幸せの数字なんだって！」 　今でもふと思い出す。私の前で無邪気に語るあの子の笑顔を。

「で、あの子とシたことは？」 「多分ない」 「……多分？」 「他の子と混ざって記憶が微妙……」 「はぁ……」

気になるあの子と付き合うため、奮闘する高校生の話です。

筋トレが日課のムキムキ男、自慢の筋肉を使って意中のあの子にアプローチするが…

演劇を観に行った帰りのカフェで、隣の席から聞こえてきた会話。称賛されている「そうちゃん」の話題に、かつての女友達の秘密を思い出し…… KAC20235参加作品です。

番太の小太郎と浪人の昌良は暇人である。 ある日、小太郎は意中の女性の好みが己と離れていることを知り、昌良に相談するのだが……。 「誰しも己のために頑張る人がいたら気になるものよ」…

魔女リルフィアのほのぼの異世界日常譚。 いつもお世話になってる有翼族の少年が筋肉をつけたいと相談してきた。彼にはある願いがあったのだ。 ①魔女リルフィアの本屋は繁盛している→h…

体育キライなイワナガ、体験入部中。 2024年8月5日からnoteにも公開。

KACのお題「筋肉」 なななっ、なんじゃこりゃー！　じ、時間ないのにーっ！ ということで、強引に仕上げました。ごめんなさい。 マッスルクラブという架空のスポーツ、なんじゃそり…

［「小さな事務所」番外編］ 夢で出会った二人。 行方は神のみぞ知る…

鎌倉でのデートの後、杏樹と音信不通になった僕・堀田健斗は、寄りを戻そうと画策するものの、ことごとく上手くいかず、深い悲しみに暮れていた。 飲んだくれた夜、たまたま立ち寄った満開の…

あの子も、あの子まで痴漢に遭っているのに、私だけ狙われないなんて悔しい！ その女子高生は、今日も痴漢に遭いたくて朝の満員電車に挑みます。 このお話はフィクションです。痴漢は絶対…