「思い出」を含む小説

　少年は焦っていた。 　このまま先輩達のように学校を卒業したとして、果たしてその先には何かが残るのだろうかと。 　高校二年だった彼は、ひとりぼっちの帰路に就く。 　するといつも…

短編。高校時代の切ない片想い。物語とも呼べないような，甘く儚い恋の思い出。

　俺の幼馴染は、清らかな流れのほとりに住んでいる。 　頭がよくて、勝ち気で、剣道なんかやってて、しかも結構強い。 　それにひきかえ、俺は……。 　進路選択を控えた夏、俺の目の前…

天国も地獄も存在しない。 死んだ人間は全員、迷宮遊園地の客になる。 ※「小説家になろう」にも投稿しています。

「こんな雨の日にさ、一人でいると……思い出しちゃうんだよね」 そう言って、幸子は思い出を語りだした。 それは彼女が幼い頃の、大好きなおばあちゃんの話……。

第一回哲学的な彼女企画に投稿した作品。企画の制限文字数を二倍ほど超過したので、選考対象外作品として、供養の代わりに掲載させて頂いたのは良い思い出です。

§主な登場人物 雨谷 水華：この物語の主人公。家では明るく振舞っているが、外では途端に暗く 　　　　　 なる。常日頃から学校を辞めたいと思っている。 雨谷 志織：水華のお母さ…

お題『……お気に入りのコートから蜜柑の香りがするんやけど……なんで？？』から書いてみました。 短編で、少し切ない先輩との思い出の話

６年前に妹を亡くした俺、桜坂颯太は精神がしばらく安定せず、幼馴染に頼りっきりになっていた。 　そして、現在の三年六組の友人たちと楽しんで青春を刻んでいた。だが、幼馴染はサボって食…

高校生活を難病でまともに送れなかった神凪心結（かんなぎみゆう）が、人生最後の思い出作りに選んだのは、母校での高校生活だった。 余命三年弱。 彼女の願いはただひとつ。 「学校で卒…

　人付き合いが病的なほど苦手で引っ込み思案な自分の性格を嫌悪している由香里。そんな彼女はアルコールが入ると人格が変わってしまうという酒癖を持っているが、酔っているときに暴漢にリン…

「やぁ、お待たせしたね。私はジョシュ。貴方達をどこまででも運ぶ、銀河の燕です」 ジョシュに思い出を支払えば、どんな場所にでも連れて行ってくれる。 その日、ジョシュが背に乗せたのは…

お台場の砂浜で子供が遊ぶ姿を見るひとりの男 そこから物語は始まる

「思い出はひとを生かし、ひとを殺すんだ」 17歳の私は、とある事件がきっかけで、「思い出症候群」になった。 誰にも心を開かず、ただ空を眺めるだけの毎日に、彼は野良猫のように飛び…

失恋

老人ばかりの田舎町で、当時5歳の私は祖父と祖母と暮らしていた。それが長かったのか短かかったのかわからないけど、今思えば金色の毎日だった。

莉絵には忘れられない香りがある。 それはときに切ない気持ちや、過去の光景、淡い官能を呼び起こす。 思い出を紐解きながら、一人の女性が新しいチャンスを求めて羽ばたく過程を描く。

高校での小さくてささやかな夏の思い出を短編で書きました。 もし、よければ感想お願いします！

　これから夏本番を迎えようとする夜。突如鳴り響くテレフォンコール。 　一話完結の短編です。