「見つめる」を含む小説

　身体を壊し、帰郷して就職に漕ぎ付けた『私』が勤める古本屋に、ある日、山羊の面立ちをした人物が客として現れる。幾度かの来店で自分以外にはそうは見えない様子と分かった『山羊の人』と…

主人公、山咲カンナは、己を思想生活に置いていた。 『飴玉の中には銀河が広がっている』 その言葉を信じて幼少期を過ごしてきたカンナ。 大人になった彼女は、それを真実か虚偽なのか…

現在のタルキイェ共和国に、かつて存在した国、ヤールート。 神話の伝承により、灰色の髪と瞳を持って生まれた王族の子は、母なるアセナの子として崇められ、直系でなくても、王になる事を…

ネオン輝くビル群……そんな景色を最上階から見つめる"彼"は、完璧な人間と言われた。一部の異常性を除いては……。

今年の角川つばさ文庫小説賞向けの小説です。 探偵がいなくなってしまった2030年。滅多に事件も起きず、平和な日々が8年間続いたが、2038年、再び探偵が現れた。 その探偵は…まだ…

白に埋もれる庭を見つめる少女とその従妹の、さっくり読める百合話。

ある平凡な夜。「私」はあるものをじっと見つめ、考え込んでいた。「私」の見つめる先にあるものは……？ 人の死を想う作品です。

大学二年生の依利江が旅の誘いを受けたのは、夏休みも近い放課後の小田急線だった。 旅の行先は、東日本大震災津波被災地、東北！ 発案者は同じ学科生の三ツ葉。 インドアで人に流されやす…

少し違った世界の男女の会話を書きました。かなり拙いところがあると思いますが、近所の子供が三輪車に乗っているのを見つめる感覚で読んでもらえると嬉しいです。

私が以前働いていた田舎のとある店は「出る」という噂がありました。 階段からこちらを見つめる者、売り場に佇む者、名前を呼びかける者……しかし、私はスタッフの怪談話を信じていませんで…

ハシビロコウがヘラジカを見る話。

あなたは今どこで何をしているだろうか。 もう会えないあなただからこそ伝えたいことがある。 母を亡くした男が一人見つめる陽炎は、懐かしき日々を想起させる。 幼心に見たあなたの行動の…

ふと、第二次性徴期特有の精神の不安定さというか脆さみたいなのを書きたくなりました。目を見やると、続きを書いてほしそうにこちらをじっと見つめる下書きの姿が。下書きを作った頃に考えて…

少年剣士アラツグ・ブラッドファングは、修行を終えて人間社会に復帰してから一年と言うもの、ろくに職にも就かず、ブラブラと自堕落な日々を送っていた。それを心配した兄弟弟子のローランド…

彼女は見つめる。 煌々と輝く月を、憎々しげに。 まるで悪魔の代物だと言うように。 僕はその考えを、ひどく悲しく思った。 いつか月を堕としてやると言う彼女に。 僕は何が出…

片思い的な

　オタクでぼっちな「俺」向ヶ丘勇は、リア充女子喜多見美亜とひょんなことから体が入れ替わってしまう。そして…… 　麻生百合の問題は一応の終着をむかえたあと、でもあいかわらず自分の…

僕による物語り。だらだら書きます。ヨロシクね！１話完結です♪

　フランスの作家、サン＝テグジュペリは言った。 『愛はお互いを見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることである』 　この物語は文学少年である私と勇希というカップルが、…