「お前にとってはな 短編」を含む小説

「絆（きずな）」は美しい、断つことのできない人と人との結び目。 「絆（ほだし）」は恐ろしい、消すことのできない縛りの証。 俺はお前に生きてほしいから、身勝手な「絆」をお前に遺…

僕たちはいつも一緒だった。ステージの上でも、移動の時も、帰る家も。だからボロボロのお前を見た時、コンビを解散することを決めた。(KAC2022 四回目お題　お笑い/コメディ)

田中の家を尋ねると、大声でそう返された。なんだ、それが登校拒否の理由か。お前には悪いが、理由がいじめじゃなくて、俺は内心ほっとしているよ。「でも、みんなで決めたことじゃない。先生…

「このまま死ぬか。さもなくば、お前たちの里の場所を教えろ」。首を絞められた初老の男は、青白い顔で眼をぐるりと剥いたまま、小さく唸った。「馬鹿、め。お前は、なに、も、分かって、いな…

大学生の玲は、コスプレイベントで知り合った明人と同棲を始めた。漫画やアニメの趣味が合い、同じカップリングに萌える日々。ただただ楽しかったけど、一年が過ぎた頃に初めての口論をする。…

短いちょっとした恋愛小説。片手間にどうぞ。

短いお話。片手間に読んでみてください。

「クラナ・ドロシー公爵令嬢！お前との婚約を破棄する！」 婚約者であるシベリウス・オルフェから突きつけられた婚約破棄。 けれどクラナはシベリウスのことを思い、必死で取り消そうとす…

今朝になってはもう覚えていない。どんな感触だったかも、酒場で昨日おじさんと何を話していたかも。けれどあの生暖かい朱色の視覚だけがどれだけウイスキーを呷っても脳の何れかの連合野の何…

「ハル、お前をこのパーティから追放する」 主人公であるハルは幼馴染の3人で結成した「紅の月」という国有数のパーティを影から支えていた。 しかし、ある日パーティのリーダーであるヴ…

主に作者の落書きです。暇潰しによければ。

売れない漫才コンビ”パブロフ”の柏田は顔だけはよかったため、事務所は彼を俳優として売り出そうとするが、相方の東海林が意義を唱える。 「お前はどない考えとんねん」 東海林のその…

制服のある仕事が好きだ。制服を着ているうちは、僕はただの「巡査」であって、誰も僕のことなんて見ていない。 某所でも掲載しているものですが、ページ分けお試しがてら再掲。ネタバレに…

「お前のような醜女（しこめ）と結婚など考えただけでもおぞましい。残念ながらそれが理由だ」そんな理由でブサイクな男から婚約を破棄されたクラリエットが幸せになるお話。 ブサイクな男が…

雪がちらつき始めた冬の夕暮れ、街を出た勇者と仲間達は天幕を張り、焚き火を熾して夕食の準備を始める。エルフの魔法使いは肉を食べないので、今日は芋多めの野草シチュー。 魔法の世界エ…

虐げられようが、足りなかろうが、鼻血が出ようが、今いる場所から一歩踏み出して歩かなきゃいけない。そんな日はやってくるらしい。

「エルヴリン、私はお前との婚約を破棄する。もう決めたことなんだ」 アントミーの突然の宣言にエルヴリンは驚いた。 まさか世話係のおばさんと真実の愛を貫くだなんて……。 ならばわたく…

公爵令嬢であるシャーリー・カーサは１０歳の誕生日に『名探偵』というジョブを授かって以来、年に２回以上のペースで殺人事件に巻き込まれていた。そんな彼女がある日の夜会で、婚約者である…

「このライトノベルがすごい！2020」（宝島社刊） 単行本・ノベルズ部門＆同部門新作 W1位 につづき、 「このライトノベルがすごい！2021」（宝島社刊） 単行本・ノベルズ部…

アルバイト先で知り合った彼。いつの間にか都合のいい女になっていた私。 終わってから気づく。｢あぁ、本気じゃなかったんだな…｣ ほんとはもっともっと呼んで欲しかった。 あの頃はそん…