「釘付け」を含む小説

貴方が両手•両足・首・胸の中・頭の中に持てない錘を持って1人山形に帰って二年が経った。 その間も私達は時々時間を見つけては連絡をとり、たまに電話をしながら重いとても重い錘を軽く…

月森　実季子は、IT企業に勤める28歳のOL。3人の兄達に溺愛されて、恋愛経験が皆無なのが目下の悩みだ。 ある日、実季子は不審な男に、橋の上から落とされた事がきっかけで、見たこと…

　元亀元年（西暦1570年）９月、畿内へ再び侵攻してきた三好三人衆勢を叩く為に出陣した信長だったが、それまで中立を保っていた石山本願寺が突如として反織田の旗幟を鮮明にした事で、状…

【短編】 「この娘たち、やっぱ尊いわぁ」 ＭｙＴｕｂｅの動画に釘付けになる俺の鼻から『尊さ』があふれ出た。 ※KAC20218　第８回『尊い』参加作品です。

津波や地震にトラウマがある方はお控えください。 私の当時の体験や、テレビからの情報、被災した親戚の話を元にして、軽くではあるのですがその場面が出てきます。 先日の夜９時頃、長…

　ある土曜日の朝。私はパソコンを前に頬杖をついていた。活き活きしたキャラが浮かんだので、そのキャラを主人公にした物語を書こうとした。だが思いついた場面を箇条書きで数行書いたら、そ…

レジに、おにぎりとお茶のペットボトルを置き、尻ポケットから財布を取り出す。 「あと、33番ひとつ」 「合計、900円になります」 　財布から1000円札を抜き、店員に渡す。 「1…

東京都御徒町で、宝飾店を営む石渡鋳音子（イネス）は、モルダバイトのリングが飾っているショーウィンドウに、釘付けとなっている高校生、椎名琳（リン）と出会う。そのモルダバイトが自宅か…

「夏の大地に雨が必要なように、この国には指導者が必要です！」 白衣を着た男が演説をしている。 「全てにおいて日本はアメリカや中国に先を越され世界的に立場は低い。しかし彼らの進…

　変態ではなく、特殊な性癖も持っていない男、月瀬明弘（つきせあきひろ）高校2年生は、夜道で突然唇を奪われた。見た目が14歳くらいの美少女に。 　少女から脅され、言われるまま部屋に…

健二とユリカは長い休暇を取ってハワイに来ていた。 ワイキキ動物園。 健二は輝きを放つ一人の女性に釘付けになってしまった。 揺れる筈のない心。過る筈のない不安。 健二は確かに、何か…

そこへツカツカと目の前に大きな影が覆う。見上げると青海が結菜の机の前にデンと立ち尽し。 「お前、彼氏おるん？」 「『オマエ』じゃね。　気安く呼ぶんじゃねえよ！」 「！！……何ぃ！…

　12歳の頃、少年はテレビでやっているあるスポーツに目が釘付けだった。 『チャンピオンのカウンター！！　挑戦者立つことができず試合終了！！』 ワァアアアア！！！ 　そのスポー…

－短編（読了時間 約３分）－　 少年が見つけた回る円盤。 少年はもう一度、その円盤と出会う――。 　その時、少年はまだ言葉も知らぬ赤ちゃんだった。 　母と、ベビーカーに乗せ…

春から高校に入学した女子高校生「花袋桜」 同じクラスになった不思議な雰囲気を纏った男子生徒「倉科遥」 いつからか倉科の姿に釘付けになり、努力に努力を重ね徐々に距離を縮めることに。…

幼馴染を家族のように愛する主人公、市村哲也 妹を自らのせいで死なせたと自らを責め続ける幼馴染、安富美殊 東京から帰ってきた万能生徒会役員　土方主税 最近噂となっている高校生降霊術…

架空の寿司屋を舞台に複数の職人が繰り広げる壮絶な覇権争いを映画並みのスケールで描き、世界を釘付けにするスペクタクル巨編、それがゲームオブスシーンズである。 日本の出版社K（事情…

『またいつか、きっと会いに来るよ』 それはほんの短い間の他愛もない出来事で、ほんの些細な約束事。だけど彼は確かに初恋であり、彼の告げた言葉は絶対的なモノとして、ずっと記憶に残り続…

手に負えない愛を手放した日の夕暮れ時、私は少女と出会った。 薄手の汚れたコートにボロボロのブーツ、そして似つかわしくない大きなリュックを背負ったその少女は、澄んだ瞳で私を見る。 …