「疫病神」を含む小説

「ケムリよ！　お前のスキルははずれじゃ！」 そう言ってスキル鑑定士の爺さんは死んだ。 俺ははずれスキル、しかも、スキルそのものがなんなのかも分からない、という二重の意味ではずれな…

荷物を運ぶ。それが運び屋の仕事だ。 預かったものを既定の場所まで運ぶ。それが依頼の常であったが、その日は違った。 ――「荷物を預かってもらいたいんです」 ――「3日間」 ――「…

生まれながらに家、そして領地に厄災を呼び寄せたとされ、家族にすら疎まれている少女、レベッカ 『疫病神』『最悪の象徴』『リーズ家の恥晒し』etc.etc.………数々の蔑称で呼ばれ、…

ある日唐突に世界の終わる日を見た、小日向響。 化け狐、月夜の周辺平行世界を含む大規模世界改変により、ヒビキの時間は自分の生まれる時まで遡ることになってしまう。 だが彼はその中で知…

ホラー・ショート・ストーリーズのスピンオフ作品です。 ネットで知り合った美しい妻。 順調だった人生が急降下。

貧しく、つましい不便な古い時代だった頃、 より大きな幸せのために、小さな犠牲を払うのは、 一つの社会正義の形であり、必要悪であった時代が確かにあった。 豊かになり、自由があり、…

魔術が常識的なものとして受け入れられている現代。 魔術と科学の融合成果である、魔術機動兵器【マジン】。 そのマジンの秘密の一つを持つ青年がマジンを犯罪に使う魔術結社に追われていた…

　ただただ死に場所を探して生きる傭兵の男。 　何の目的も無く生きて死にかけて、また生きる。 　そんなある日、突然、異世界に飛ばされてさまざまな出来事に巻き込まれる。 　彼は勇…

　桜花が散り始め、千里花村（ちりはなむら）の鎮花祭の日が近づいてきた頃。 　村の疫病神を鎮めるため、人身御供『桜憑き』として選ばれた少女・未散（みちる）は、御神木である『神桜（カ…

子爵令嬢マリーザには、メローネという幼馴染みがいる。いつも面倒事しか起こさない彼女は、マリーザにとっては疫病神でしかない。そんなある日、親友である公爵令嬢ジオヴァナから思わぬ…

「私」は、京都での大学生活に臨んだ。 そして、コロナ禍に塗れたディストピアを目撃することになる。 「第六感」のお題に基き認めました。

　封印迷宮都市シルメイズ。その中心部に地下深くへと続く、奈落の大穴の如き大迷宮を有する街。 　迷宮からは人智を超えた数々の品や多くの財宝が発見され、都市はそれを求める人々いわゆる…

これまでの自分をAとして、Aの生きてきた道がどれほど、粉々になっても修正し、前に進んできたか。ありそうな平凡の暮らしがなぜ、こうも簡単に遠のいていってしまうのか。疫病神に好かれて…

大雪の山中、捨てられた子どもの面倒を見ている話。 手直し前初出　ツイッター/20200210 この作品は（pixiv/note/アルファポリス/小説家になろう）にも掲載していま…

　バルテル侯爵家で疫病神扱いされているセレスティーヌ。 　毎日の酷い扱いにも耐える自信があった、それは愛しいクロードとの夢の中での逢瀬の時があったからだ。 　そしてその夢の中…

この昔話は基本、ファンタジー扱いしてください。現実と思ってはいけません。

　ジギタニア王国に１５年前突如として現れた巨大迷宮、「タリスマンの迷宮」。平和な街は壊滅し、王は迷宮調査を命じた。迷宮の調査を進める宰相は迷宮攻略省（ラーム）を設立、ギルドを置い…

親友と家族を自分の選択で死なせた【大野楓】は自分が「疫病神」なのだと気づくと同時に自分を愛してくれた恋人【佐藤ひまわり】を守るには、「疫病神」を自分自身で終わらせなければならない…

王家の娘には代々、さまざまな女神の加護が与えられていた。ある者には豊穣の女神の加護が、ある者には戦の女神の加護が与えられた。そして同じく王家の娘として生まれたアテナにもまた、神の…

16歳のキアラ。父親は十年前に死んだ。医師としての父はヒーローだった。でも、父のせいで家族はおかしくなった。母親はアルコールに依存。大学へも行けそうにない。 そんな崩壊寸前の母娘…