シンデレラは疫病神に愛されている
メリメリィ女帝
第1話巻き戻せないと知っていても
きっとどこかで間違えに気付きながらも、その判断こそ怪しい発想だと避けていたのだ。今度の人は大丈夫って。曖昧な言葉。
一人二人で気付きに向き合っていたら、今頃私は、CMに出てくるようなアットホームな家庭の中で有意義に時間を重ねていたのだろう。
数時間前に別れた、元旦那を見送るのに心すらも彼への思いなど無い。
向こうもそうだろう、あたかも子供に愛情があるだの、私を好きだの言う割には、絶対しないでと約束したことを毎度破る。
自由気まま、かつ都合がいいトキだけ父親面。
明日が来る前に終わりにすれば良かったのに。
始まりそうで開封しそうなラブレターこと、愛あるアクションを今は放置。
だって所詮、私にはちゃんとした男運が絶対的に無いのだから。
それを確信出来るまで何人者バツ男に引っかかるのに、幸せな展開を期待している。あの時、選択肢を変えていたら、今ここに笑っているだろう。
良くないのは分かっているけど、俗にいう(たられば)ばかりの脳みそだ。
過去の事を思い返すと、とんでもない人に掴まり過ぎた人生だ。
やり直しがきかないのを、もっと全身全霊で現実を見ておけば良かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます