「現実社会」を含む小説

よせあつめブルース♪

アルバイトで生計を立てる圭太は、口座残高を目にして深く絶望していた。 彼は熱狂的なVライバーオタクで、推しVライバーに〝投げ銭〟する事が生き甲斐であり、何よりの幸福だった。 だが…

派遣会社から紹介された部品工場。勤務を始めた初日、僕が配属されたのは人員二名の新設部署だった。 共に働くおっさんは僕を「素人」呼ばわりし、仕事を教える気はないとさえ言い放った。

　「罪ッター」とは罪を積み上げられる呟きアプリである。書き込めるのは勿論現実社会で犯罪とならないような「心の罪」で、利用者は匿名利用が義務付けられている。利用者同士の交流は呟きに…

私達は、頻繁に「あの人は、いい人」「あの人は、悪い人」というが、はたして、この仕分けは正しいのだろうか？

哲学者パリスは、自己中心主義だ。 でもそれは世界中のみんなも同じ。 資本主義だろうが社会主義だろうがなんだろうが、結局自分のことがみんな大好き。 そして彼は思った、「我思う故に世…

短編5000字 社会人二年目・二十四歳の男は現実に辟易していた。 『この世界では自分が当たり前に主人公だと思っていた』 そんな時同期から誘われた沖縄旅行で、イルカショーを見て愕然…

　元々この作品は、ある一行のセリフを作中キャラに叫ばせたい、という、その一念から作り始めました(読んでいただければ分かります)。 　あれこれ考えているうちに、このセリフは電話口で…

第一回青い鳥文庫プロット大賞の応募作。 NOVELDAYSにて昨年夏に催されたコンテストで、児童向け小説用プロットです。 ちなみに第二回は今夏7月15日から開催中です。 http…

中学生の時は好きだったけれど告白できなかった高木くんに中学卒業式の日に主人公優香は告白される。嬉しさに満ち溢れていた優香だったが、彼氏の高木くんが全く手を出して来ないことに悩み始…

故障品のようにある日突然クビを切られた派遣先。 雨の中で乗る、冷えたバス。 灰色の景色。 パチンコ狂の母から届く 「お金貸して」 という、ショートメッセージ。 溢れて転がる、誰か…

ある夜のこと、わたしは友人に突然ドライブに誘われた。

昨日、夢を諦めたオナトモと電話をした。

　舞台は20XX年、日本から国名を変えた【綾垣新制帝國】。 　突如魔法が使える世界へと変化した地球。新しい武器【魔法】を手に、第三次世界大戦が勃発。世界中を巻き込んだ大戦は終わり…

仕事をサボって旅に出よう。現実から逃げ出した『晴男』はポジティブだけど受け身な『まひる』と出逢う。 置き去りにされた彼女を送り届ける。借りた物を返す。そうして何度か会ううち、互い…

酔いつぶれて、暗い路地裏で暴漢に襲われた「俺」の前に、一人の女が現れる。 女との出会い、そして女が持ち掛けた提案によって、俺の世界は、文字通り完全に別の世界に変わってしまった——。

社会に希望なんか微塵も持てないけど アニメやマンガのキャラクターになら 願いを言っても良いんじゃないか？ 現実社会では言えない願いも 想像の中で言うくらいならいいじゃないか 叶わ…

「私も異世界転生して、私を愛してくれる家族が欲しい」 　一冊の本との出会いが、平凡女子をミラクルシンデレラに変える 一話完結のショートショートです

この時代において不思議な生き物や魔法、神話や伝承などに出てくる神、そんなファンタジーは完全に否定された………… はずなんだけどなぁ………… ファンタジーが完全否定された時代に突…

※前作の続編ですが、今作から読んで頂いても全く問題ない仕様になっております※ 役者、芸術家、アーティスト……一見すると華々しい肩書を装った《極度に他者に依存、寄生する事で芸術家…