「日本文学」を含む小説

普通の会社員のわたしは、平凡に仕事に疲れていた。いつもよりも疲れてしまった帰り道、ご自由にどうぞという札とともにあるものを見つける。ご自由に持って帰ってみると……。 ショートショ…

二人の女子高生のちょっと複雑なお話です。短編なので、ひとつよしなに。

寝苦しさに耐えかねて窓の外をながめるのは、アパート住まいのとある女性。 『また今日も、彼女は来ていた』 女性が目で追うのは、ひとけのない夜の商店街を歩く、ひとりの女。 彼女は…

この春、史朗はハウスキーパーとして由乃と同居を始めた。ゆるゆると流れる、野川のほとりの由乃の家で、史朗は日々家事を行う。時間の止まったような家で。

文学作品を読み始めたばかりの素人による書評です。本を買う参考にしていただけたらいいなと思います。

第37回北日本文学賞応募作。三次通過止まり。原稿用紙30枚の短編です。陶芸家の娘と料理家の母の話。

　自ら『閉じた』宇賀神いおりが陸繋砂州から出て、『他人』たちと関わる物語。 　成人するまでの２年で宇賀神いおりは何と出会い、どうなるか？ ※この小説は―私の経験と、日本神話と他…

戦場は巨大病院―― ロックドイン・シンドロームで入院中の刑事は、娘の汚名を晴らすためにテロリストに立ち向かう。 「このミステリーがすごい！ 大賞」予選　& 「日本ミステリー文学…

落伍者は、もがくほど深みにはまると決まっている…… だからって、国際謀略に巻き込むなよ！ 命を賭けさせるなよ！ 「アガサ・クリスティー賞」予選 ＆「日本ミステリー文学大賞新人…

大学の解剖室に持ち込まれた禍々しい遺体。 名指しされた解剖医に、恐るべき罠とタイムリミットが迫る―― 「横溝正史ミステリ大賞」予選 ＆「日本ミステリー文学大賞新人賞」予選通過作品

「高校2年生の春、わたしはクラスメイトの秘密を知る。」 ファンタジー要素ありの日常系小説。今までの小説よりも若干陰鬱かも知れません。百合の意図はありませんが、そう見えないこともな…

印刷工場で三十年以上働いて来た私は、ある日、占い師に手相をみてもらう。スリッターという機械の鋭利な刃先が手のひらを切り刻み、皮膚の傷に浸透した印刷機の塗料で自然と緑色になっている…

大学で日本文学を専攻している成実は、新選組副長、土方歳三が大好き。そんな成実は、ある日1861年の江戸・日野にタイムスリップしてしまう。そこで出会ったのは後の『新選組』の幹部たち…

時は幕末、舞台は華やかなりし大阪新町遊郭。太夫になったばかりの夕霧は、置き屋に出入りする、瀬名と言う女衒に恋をする。果たしてその思いは叶うのか──

武蔵原《むさしはら》大学に復学した主人公は、根岸兎角を題材にした介護書籍『常盤橋の決闘』を勧められる。病床の師を捨て、戦いに敗れ、すべてを失った根岸兎角は、武蔵野の萱原を見て何を…

27歳の教授、渋谷稀介は何故か「翁先生」とアダ名されていた……。 大学受験に失敗した呼子ミナミ(18歳)は、「どこでも良いから大学は出ろ」という親戚の言葉に従って、県内のFラン…

７世紀。朝鮮半島では、高句麗、百済の滅亡により、三国時代が終わりを告げようとしていた。東アジアは、大国唐と日本、そして新羅による新たな秩序が生まれようとしていた。だが滅ぼされたか…

　ツイッターを開いてたら、嫌な記事が目に入って思わず、私はうげえと顔をしかめた。 　記事の内容は、私の知っているアーティストの炎上騒ぎ。 　昨日のアーティストの発言を発端に、…

小学生の創（はじめ）が寝るために自分の部屋の扉を開けたら、そこは古い秘密基地になっていた。 そこで創は、秘密基地を名乗る声から「力を貸して欲しい」と頼まれる。 子供たちから打ち捨…

ケイジはアルバイトから逃げ出した先で、トウコさんと出会った。 「貸本屋をしている者です。ぼく、少し寄っていかれませんか？」 ケイジが貸本屋に居つくようになったある日、トウコさんが…