月夜の白牡丹

梅花あさぎ

プロローグ



出会うはずの、なかった人。




叶わぬ恋だった、恋。




いくつもの偶然と奇跡が重なって




恋は愛になる。




歴史が全て真実とは限らない。






『いいよ。私、あなたのお嫁さんになる。』






『ずっとあなたのそばにおります。だって私、あなたの妻ですから。』





『必ず…帰ってきて…。』





『どうか、ご武運を。』





『死んだら…全て終わりです。生きているからこそ、後悔も、懺悔も、できるのではないでしょうか。』





『生きてください!!私と!!!』





教科書に載らない




本人たちしか知らない




誠のもとに集った男たちと





ある少女の物語。








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