「文学 神話」を含む小説

山に囲まれ、水に恵まれた鷹森（たかもり）の郷。 この地を治める鷹主彦（たかぬしひこ）の息子である多津野（たつの）と弥守（みもり）の兄弟は、ある夜、星が一斉に流れ、禍々しい赤星が空…

　浅くはばの広い川が南へ流れている。川の西には広い平野が広がっている。農地を挟んで一キロメートルほど離れたところに背の低い建物がちぢこまって集まっている。川の東に映画館がある。映…

ブラジルで語り継がれている都市伝説、昔話や神話のうち、幽霊・精霊・怪人・怪物・妖怪などの「この世のモノではない」存在が登場する話を一話完結型で紹介しています。 楽しくて、ときどき…

「月を見ながら眠ってはいけない、魂を奪われてしまうから」。 月の雫によって孕んだ父なし子は、悪魔の子として沼に沈められる風習になっていた。けれどそこへ黒い馬に乗って現れた流れ者の…

ガリラヤ湖畔に住む盲目の漁師シモンは、ある日、ナザレ村出身の預言者と出会うが･･･

　自ら『閉じた』宇賀神いおりが陸繋砂州から出て、『他人』たちと関わる物語。 　成人するまでの２年で宇賀神いおりは何と出会い、どうなるか？ ※この小説は―私の経験と、日本神話と他…

ご長寿動物たちの奇想天外な創造神話

存在しない人格に愛を注ぎ、リアルとアンリアルの狭間で利己的に狂わされる男。形なき愛はどこへ向かうのか。虚無に溺れる先で手にするのは光か、絶望か。 絵画「ピュグマリオンとガラテア…

　1997年から2000年にかけて、同人誌『Griffon's Garden Offline』に掲載した全５回の読書案内エッセイ。 ■「第一回　創造の愉楽」（1997年）で言及…

とある地域では土葬をした後、四十九日の日に掘り返して棺の紐に異変があったら縷々伊江で火葬を執り行うという風習があった。

幾つ目かの核が落ちた日に、男と女は精神病院を抜け出した。誰にも理解されない心の病。二人は、互いを激しく求めながら、世界と共に破滅を迎える。メラネシアの神話に想を得た散文詩的作品。…

巫女の血を引き、他人の精神世界に介入することができる五条尊は、政府からのある依頼をきっかけに同じ巫女の血を引く三条みことと出会う。2人は政府の管理下にある東京十社に属し、悪しき憑…

《物語群2》箱庭のセモット 大乱は終結し, 皇国内外の秩序は元通りとなった。市民達は以前と同じく, 強化された《種族位階》のヒエラルキーに従いつつも 堕落した快楽に身を包み, 権…

改変されるアバター。認識変容アプリ。インターネットを介して増殖・変異を続けるぼくらはどこへ辿り着くのか？　VRChatのカルトイベントから人類史の超未来を幻視する、闇の生存戦略。…

フランス留学中に出会ったマリーとの恋愛、イスの都の伝説を軸に「書く」ことと「読む」こと、またその「作者」と「読者」、「作品」と「作者」の関係をめぐる罪や恥、悲しみやおそれを描いて…

悪魔の最愛の友が失踪した。 悪魔は友の望みを知る術がなく、友が助けて欲しいのか放っておいて欲しいのかですらわからず苦悩する。 それでも、その世界から忽然と消失した友を捜査せざるを…

2024/4/22 やっぱり…修正とか…また…結構延期しそうです… 延期します！！！ 2024/4/15 修正　第一弾目開始します 【修正した場所についてはここで報告した…

本編とは独立した短編です。狂科学者と呼ばれた万能の天才の美しき幼き日と、若き日に受けた天啓。 渾身の作ではありますが、哲学的なので面白くはないかも。 KAC20213参加用書き下…

【これは１００％趣味で書かれた小説です】 　最果ての森の中で育った美しい少女、ケリュネイアが旅をする。 　超自然的な価値観を持つケリュネイアが、やがて様々な思惑、感情、しがらみ…

死んでるように生きたくない。でも生きる事は苦しみに満ちている。万物は流転し、それは人の居場所でさえも。それなら、せめて後悔のない人生を自分で選び取っていかなくてはならない。 これ…