「伝奇アクション」を含む小説

　芦屋堂馬は剣術と温州みかんをこよなく愛好する以外は量産型の男子高校生。ある秋の晩に刀を持った頭のネジの緩そうな少女に襲われ、返り討ちにする。 　図らずも手に入れた刀を持った時、…

魔女と吸血鬼と人狼。 ヴァンパイアとワーウルフが対立する闇の世界。仲介役は人間の調停官。 「黄昏の魔女」こと若き調停官サディは、人狼シンラ・吸血鬼ヨルらとともに世界の均衡を保つた…

　とある島国アルストル王国のある街では、奇妙な猟奇殺人事件が起きていた。大胆な犯行に反して有力な証拠や証言は無く、捜査は難航を極めるていたそんなある日。 　立ち寄ったバーで、刑事…

昭和三十年、七月。滋賀県N町に「私」は訪れた。 それは、この町に伝わるとある伝説を調査する為だった。 そこで「私」は二人の若者に出会った。

医師・佐伯公恵は仕事帰りに、負傷した女性と遭遇する。袈裟斬りに斬られており、そこに、太刀を手にした青年が現れる。見目麗しい姿をした美しい青年だった。青年は公恵と女性に向けて刃を向…

桜木美月は修学旅行でホテルに宿泊していた。ふと美月は目を覚ます。オルゴールが鳴っているのだ。胸騒ぎを覚えた美月は廊下で危険なモノと遭遇する……。 　クロノヒョウ様の企画 　第２…

「お前に仕事がきてるぞ」 　二〇一八年、ウィスタリアという小さな国のとある路地にて。 　俺の元に一件の仕事が入った。 　それはいつもと同じ仕事……の、筈だった。 　あの日…

十年に一度、真夜中に行われる魔法使いの戦い――魔導大戦。 そこで起きたあらゆる被害は公になることはなく、被害は無かったことになる。 政府はこれに対して、ついに秘策を用意した。政府…

魔法使いって、なんだろう――？ あの日、今から二年前。世界は魔法使いという存在を周知の事実として認め、弓月市を舞台に繰り広げられた魔法使いの戦いは椚夕夜の消失と共に幕を閉じた。そ…

榊拓真は農園を営む高校生で、今日も『日の出食堂』の女主人である、佐枝由紀恵の店に野菜の配達を行っていた。野菜を作ってくれる拓真に感謝を述べる由紀恵。 だが、由紀恵は借金の為に店を…

「あたしは藤倉麻耶。父さんにここへ行けって言われたの」 俺の名前は涼真空。職業は山寺の住職。それだけだと、食うにも困るので、ちょっと荒っぽい系の副業をしている。今日の仕事は密輸…

★眼科で「診断結果　魔眼覚醒」と言い渡された逢沖悠斗(あいずゆうと)。彼はその後、銀髪美少女の七瀬水月や、世界の創造主である『戒めの使徒』達との出会いを経て世界の真実を知ることに…

どこか退廃的で物憂げな世界を旅する少女。 それは単に後始末のためか、あるいは自浄作用か。

　一九九九年、世紀末。 　明治以降――時が経つにつれ人々の持つ信心が薄れ、「お化けなんていないさ」と笑い飛ばされる世相となった現代日本。神様や幽霊の存在が忘れ去られていく一方で、…

饕餮（とうてつ）…古代鏡に封じられていた『陰界』の怪物。主人公を介して人語を解する。熊獅子の貌（かお）、羊の如き角、肩甲骨に突起、尻尾を持ち、獣毛だらけの胴に手脚には鉤爪を生やす…

突如人類を襲った灰色の侵蝕領域〝コロージョン〟 色彩を失った空間は、数多の神秘とともに、人型の怪異〝グレイ〟を生み出す。 牙を剥いた不条理は、影なる存在であった者たちを衆目に晒し…

　清朝末期、魔都上海。 　巷には怪異が溢れ、仙人とならずに地上で妖魔を祓い続ける霊幻道士の存在が未だに必要とされていた時代。 　霊幻道士の青年グウェンとその弟子ユーリンは夜毎現れ…

戦国最強の「軍神」と名高い武将・上杉謙信の生まれ変わりになってしまった現代のＯＬ景子さんが、日常で巻き込まれるトラブルを、生まれ変わりとしての特殊能力「リアクト」を使って解決する…

時は戦国の世。 玉造家の領内に、隣国の畔柳家の軍団が侵攻を開始した。 畔柳軍の巨大二足歩行機械兵器「蒸機兵」部隊と圧倒的な軍勢が、鬼舞ヶ原で待ち受ける玉造家の軍勢に襲いかかるのだ…

　高校時代、窓際の席で遠くを眺めていた意中の少女は、殺人の罪を犯してこの世の記憶と履歴から存在ごと消え去った。 　環境共存型社会および人間拡張型社会が浸透し、情報化を越えた電脳化…