「人となり」を含む小説

小さい時から不思議な能力を持っていた月詠桜。 その力は一度、封印されたはずだった。 だが、ある事故がきっかけでそれは復活してしまう。 この力を再び手にしたことで、自分の周りから…

天才学生の才能が感染する。学園SFミステリー群像劇。 　内気で絵を描く才能に長けた主人公マサルと、陽気で文武両道の天才学生シンは小学一年のとき、マサルの描いていた絵をきっかけに仲…

この物語の主人公は、越後の百姓の倅である。 本当は跡を継いで百姓をするところ、父の後釜に邪険にされ家を出たのであった。 江戸に出て、深川で飛脚をして渡世を送っている。 歳は十九、…

　フリードリヒは貿易から金貸しまで様々な商売を手掛ける名うての商人だ。 　ある時、彼はザカリアス子爵に金を貸した。 　彼の見込みでは無事に借金を回収するはずだったが、子爵が病に倒…

艶やかな肢体と美しき姿勢の人となりをもった乙女の姿が自然と眼に入った。その人物こそが、この物語の主人公となる娘であるのだが。『我』がほんのひとときこの地を離れて目を離していた隙に…

私が過去に書いたエッセーです。主として私が所属していた文芸誌のコラム欄に書いたもので、執筆時期は１９7６年から２０１２年に渡ります。題材は文学・文化・政治・世相・趣味と多岐です。…

オカルト研究部のただ一人の部員で校内唯一の二年生部長である俺は夏休みも終わりに近づいたある日、学園祭での研究発表のために一人で「こっくりさん」をすることになった。 オカルトには…

　駒田洋輔は、幼い頃から人に花を見た。 　人となり、時々の感情によってその人の周りに咲く花。そこから感情を読み取り、空気──ではなく花を読んで順風満帆に生きてきた。 　そんな…

病院や店舗で清掃員として働いてきた私。 捨てるものだから―、個室だから―、と気を抜いていてもこっちには結構色々分かっちゃっています。 人が捨てるゴミや個人スペースだと思われている…

世界中を襲った死病の脅威が去った時代。 生き残った人々は新しい世界の在り方を模索していた。 その中で超常の力を持った者達が集められ、その教育と活用を目的とした特区が世界の各地に…

赤い髪のリリスの短編〜中編集です。 主に日常の一幕など個人にスポットを当てて書いていました。 本編を離れ、その一人一人の人となりをわかって欲しい事が目的です。

私は昔から、漫画の単行本の１/4スペースまで作者の言葉を一言一句全部読みたい人でした。 小説も、前書き後書き解説もれなく読みます。 有名な人でも無名な人でも、なんか作品ではな…

三十代女性である楓はある病気での高熱の中、 過去の自分を振り返る。 小学生時代に、人とは違う身体で生まれてしまったこと。 中学時代に初めて入院と手術をしたこと。 そして社会人とな…

魔王を倒す その目的をもって勇者は地を駆ける 付き従うのは、1人の書記官 他は無し そう、この勇者、国から嫌われている いや、人となりが駄目な訳ではない。国にとって都合が悪いだ…

芸大を中退した私は、絵を描いて日銭を稼ぐ生活を送っていた。ある日。彼女のもとへ老執事タカギが訪ねてくる。主人であるクドウ・ミツハルの肖像を描いて欲しい。詳細を聞くためにクドウ氏の…

女はかつての恋人との別れ方を悔やみ続けていた。 自身が社会人となり大人の男に惹かれて、 まだ学生だった彼を無慈悲に捨てた……。 できるものなら、謝りたかった。 許されないだろう…

　小説「政治的未関心」の舞台、喫茶『じゃまあいいか』のマスターの渋川恭一の考えのエッセンスをまとめています。「政治的ー」は構成上、主人公の小笠原広海ら若者の群像劇。取り上げるテー…

同級生の桐生景虎君は、悪い人ではないけど適当なことを言って相手を煙に巻いてばかりの、人となりがよく分からない不思議な人だった。 ある日私は、彼が廃部になったスケート部の部室の鍵を…

高校の帰り道、高志は車と衝突事故を起こす。 クローン技術が発達した現代、壊れた体は代用できる高志は一命をとりとめたが…… 人の体はどんなに入れ替えても、それは元の人と同じ人と言え…

魅憂(みう)16歳は、２つ上の先輩、礼二(れいじ)と付き合っていた。そんな礼二は心臓病であり入院の日々。ある日、外出届けを出し病院の近くの海で魅憂との時間を過ごしていた。しかし、…