キョーイチのつぶやき 「政治的未関心」スピンオフ

鷹香 一歩

第1話 ごあいさつ

 最近、悩みがあります。頼まれて請け負った「渋川ゼミ」。高校生の“火遊び”と高をくくって世話役のつもりで引き受けたものの、考えが少し甘かったようです。小笠原 広海ひろみたち“ゼミ員”の政治への興味は思った以上。大学生になると、それぞれに友人関係も広がり、私の喫茶店のゼミへの参加希望者が増えました。「来るもの拒まず」で始めましたが、「じゃまあいいか」は小さな喫茶店。当然、スペースに限界があります。たまのゼミ活動を面白がってくれる常連さんも多いけれど、もちろん全員ではありません。ぶっちゃけ、売り上げも心配しなければなりません。故・胡桃沢耕史くるみざわこうし氏の小説「翔んでる警視」の岩崎 白日夢さだむのように、月の小遣いが数百万円の“富豪デカ”ではないのですから。


というわけで、ゼミに参加できない政治に未だ関心のない方向けに「つぶやき」の形で、自分で淹れたキョーイチのコーヒー片手に思っていることを紹介しようと思います。「キョーイチ」というのは、ゴルファーなら知らない人はいませんね。アマチュアレベルなら上級者で1ラウンドで概ね70回前後、多くは100回前後はクラブを振ります。で、球を転がすパター以外のクラブで打ったその日一番のショットを「今日、一番」の意味で「キョーイチ」と言います。ゴルフをやらない私の場合は、その日淹れたコーヒーの中で「《最高の一杯》」という意味。「美人女性には、心を込めて。そうでない方には、それなりに」なんてフィルムのCMコピーみたいなことはありませんが、手仕事ですので一杯、一杯に微妙な違いが出ます。日曜ゴルファーと一緒で、毎回「キョーイチ」を狙っているんですが、こればっかりはどうしようもありません。


 ツイッターとは違い、文字数に制限はつけずに気の向くままに綴りますので、気に入ったタイトルだけお読みいただければ幸いです。コーヒー、紅茶を手にリラックスしながら…。

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