「さいわい」を含む小説

播種なる物語をお好きに選びとってくださればさいわいでございます

　懺悔いたします。 　ああ、小学生などは、ほぼほぼ野生動物です。相手が自分より上か下か瞬時に嗅ぎ分けてマウントを取り合うのは、大人の狡猾さではありません。持って生まれた本能です。…

　時は江戸。 　開国の音高く世が騒乱に巻き込まれる少し前。 　その異形の仔どもは生まれてしまった。 　老者のような白髪に、空を溶かしこんだ蒼の瞳。 　バケモノと謗られ傷つけられて…

　大宇宙にて誕生した魂たるわたしは、なぞの老爺にみちびかれて、アメリカの旅客機パイロットたる父親とスチュワーデスたる母親のもとに誕生する。が、父親が原因とされる墜落事故によって母…

【本文には出てこない裏設定】 しぃーちゃん：樺色の髪、榛（はしばみ）色の瞳で乳白色の肌。体の発育がよく、すらりとした手足。クラスの女子で一番背が高くて成績も一番。 ただし、そち…

「正体を明かさなくてよかったのかい。」 「それは野暮というものでしょう運転手さん。」 「これはこれは失敬。」 「はは。」 「Zu sterben。だったか。若僧。」 「えぇ。」 …

世界四大至宝のひとりに数えられる男娼・シュバリエの生き様とは。 こういう人がいるんだ、という人間性や物語性を感じていただければさいわいです。 ほかに本編があり（現時点では未発表…

同題異話3月号参加作品です。 天使のお話。 単独でも読めます。 姉妹作品は 「さいわいなことり」https://kakuyomu.jp/works/117735405488…

『飴と傘』、『コップの中の漣』、『火花を刹那散らせ』、 『さいわいなことり』、『星流夜』に参加させていただきました。 ありがとうございました。

短編集１作目です。 オチがあったりなかったりすると思いますが。 楽しんでくれたらさいわいです。

　イギリスに住む青年のトマーズに、日本で留学中の親友のシャンからハロウィンパーティーへ誘うメールが届いた。 　渋々日本へ行った彼は、待ち合わせ場所の居酒屋で、驚愕の体験をする。 …

商店街のとり屋の店主は、何やら言いたいことがあるそうです。 毎度懲りずに滑り込み。夢月七海様主催企画「同題異話・九月号　　さいわいなことり」参加作品です。 落語のような日本昔話…

　書籍化を夢見てこつこつ小説を書き続けるものの、未だ報われない主人公の下に現れたのは、人語を操るそれは腹立たしい小鳥。 　「夢ぇ？　ハッハー！　んなもんおっちゃんにかかれば、あ…

ある秋の昼下がり、ボッチな中学一年生・和泉総吾は、 クラスの人気者・有馬瑞規から、「ことりを見に行こう」 と誘われる──それが、全ての始まりだった。 少年たちの小さな冒険と、熱…

同題異話！9月号！ おーるひらがな！！600字縛りとタイトルいじりで！ 今回は8話完結。忘れる、消える、るるる、ちょっと後味悪いですね。

夢月七海様主催 の「同題異話・九月号」への参加作品です。初参加ですがお願いします。 小鳥とはまったく関係がないことをお詫びいたします（深々）

短編です。 絵本っぽい感じです。 自主企画『同題異話・九月号　さいわいなことり』に参加させていただきました。

私は稀代の大嘘吐きで、詐欺師だから。荒野で道化となり躍り狂う様は一興。大人になるまで、棘の籠で嗤おうか。

　イギリスの森の中で暮らす画家の老人は、飼っていたセキセイインコを外へ逃がしてしまい、深く悲しんでいた。 　そんな中、インコが十歳の少年の姿になって、彼の前に現れる……。 　私…

オスカー・ワイルドの『幸福な王子』のパロディー。 同題異話・九月号参加作品