「「角川武蔵野文学賞」」を含む小説

　とある秋のこと。 　友達がいなくて暇な私は、いつも放課後になると近所の公園でぼーっと時間を潰していた。 　そんな姿はきっと他人から見れば寂しく見えてしまうことだろう。しかし寂…

彼女は生きてゆく。あの夏の想い出を胸に抱えて。 第三回角川武蔵野文学賞応募作品（最終選考）。 ＊続編を書きました 「近くて遠い、その一歩」 https://kakuyomu.j…

いまはむかし──。 南朝の残党が跋扈する室町の世、はるか東の方、武蔵国中野郷に中野長者と呼ばれた男がいた。

【第3回角川武蔵野文学賞落選作品】【カクヨムWeb小説短編賞2023落選作品】 　まだ出会って間もない彼と手を繋いだ。お互いを大切にしたい気持ちは嘘じゃないのに、いつもどこか自分…

第3回角川武蔵野文学賞応募作品。 ピアノを愛する1人の女性。吉祥寺のとある生活雑貨店で働きながら、常連客として来店する音楽院で教鞭を取る、チェロ奏者の男性に片思いをしている。パッ…

遠い昔。武蔵野の地に魅せられた死神――紫香(しか)は、雨の夜にかけがえのない邂逅を果たす。 ＊「第3回角川武蔵野文学賞(武蔵野×一般文芸部門)」への投稿作品です。

戦火に焼け出され1人となった私であったが、孤児院に迎えがきたことにより、武蔵野に住む祖父母に引き取られることになった。 私はその地で全てを得て終えてゆくだろう。

落語風味をどうぞお気軽にお付き合いくださいm(_ _)m

　武蔵野の地を東西に流れる玉川上水。 　当時の私はその遊歩道を歩きながら、死について考えてばかりいた。 　とはいえ別に死にたいというわけではなく、生きることについてを死の側から…

武蔵野ゆかりのミュージシャンと私史

私はフィルムカメラで写真を撮っている。 ふとソレに視線が止まりシャッターを切った。 その表情は残しておきたいものだった。 作中の中根宗一郎 著書、「嫌味の東京人（あ…

大好きな上野公園を何カ月ぶりかに訪れた「私」の話。 紀行文に挑戦してみました。 第3回角川武蔵野文学賞応募作品。

武蔵の国 多摩郡。 武田の遺臣は徳川家康の招きに応じて、この地を賜る。甲州口の守りを担う事を期待されて。 ここ八王子は、江戸城陥落の際に使用する隠し通路の出口があるともいわれる…

牙が長い小型のゾウは波音を聞いていました。

変わり雛はエリザベス女王。かつてダイアナ皇太子妃も。

武蔵野市と安曇野市。友好都市間の交流を孫世代にも。

小田原征伐の秀吉命による関東入封に先駆けた寵臣・内藤清成に家康は「この一帯を駆けまわった分だけ領地にやろう」と。

私、茅野 薄（かやの すすき）は八王子市、高尾駅周辺に住むOL。 もうすぐ三十になろうと言うのに、仕事に明け暮れて、残業続きで遅い電車で帰る毎日。 そろそろ恋の一つもしたいお…

飛騨から熊谷を訪ねたケイコは江戸へ転生する。