「虎」を含む小説

「そんなの、男に満たしてもらいたいからに決まってるじゃない」 そう言って笑う彼女が、わたしを愛してくれないことをずっと前から知っていたのかもしれない。

ファンタジーを書くにあたって、 その輪郭線を描いている途中です。 壮大な世界観を作り上げるには、 詳細な諸設定が必須だと思います。 その上で、描きたいファンタジー世界の数千年…

朱天（酒呑）童子、茨木童子、星熊童子、熊童子、虎熊童子、金童子。 やがて鬼と呼ばれる彼らの、若き日のちいさな反乱。 まったく先の構想もなく、その場のノリで書きつづる、なんちゃって…

　ひょんなことから故郷の厳冬に六年ぶりに下り立った主人公は、この間、ある悔恨によって近づくことさえしなかった。その悔恨は一種の郷愁だなどという嘯きの下、しめやかに、もう一度幼年…

空手家の人生に女はいらない――そう考えていたこともあった本間圭介（ほんま　けいすけ）。高校２年生。凄腕の古流空手家。 同級生を傷付けてしまった過去を悔い、その強さを表に出すことは…

戦国時代、最強と名高い「甲斐の虎」武田信玄率いる武田赤揃いの騎馬軍団。 そんな武田家にて「甲斐の蒼き鷹」と名乗る一人の侍がいた。 彼はなぜ、武田赤揃いの中で「朱」ではなく「蒼」を…

【童話みたいな、ファンタジー。だけど、実はミステリーで、恋愛小説】 ごきげんよう。ララーシュカですわ。 わたくしね、昔、日本にいましたの。 藍夢小蝶という、お名前で、異世界人…

異世界に転生した八重は、化け物に襲われ、かつて神だったという金虎・亜雷を解き放つ。俺様な彼に振り回され弟捜しを手伝うが、見つけた弟・栖伊は異形と化す病に冒されており、なぜか八重が…

　西暦2019年７月より密やかに続けられていた試行、ここに644,500字の文量をもって成果。 　これは「近代日本文学」なるものへの死刑宣告であり、日本語圏というきわめて限定され…

『ある日悪役令嬢が動物に』シリーズ三作目。 　私、クラーク公爵家の令嬢シエナ。 　ある日、気が付いたら、虎の姿で競りにかけられていたの。 「ガオ～（なんてことですの）！　ガウ…

虎猫、鯖猫それぞれの、縄張り巡る争いの、その行き着く先はさても一体どのような末路。虎猫を率いる大将は、どこかで聞いた名前の虎次郎。柴又の御仁とは虎違いだがどこか似通うその風情。対…

山谷に名刹を持つ僧、坊宗。 その男、僧にあるまじき性を持つ男で、夜な夜な吉原通いの止まらぬ男であった。 そんな坊宗に首ったけの花魁、黄瀬川。 情の通じた男のために、今日も全てを…

十五歳の足軽、藤堂高虎は金ヶ崎の戦いの直前にかねてよりその噂を聞いていた織田信長と尊敬する主人浅井長政が敵対する事を恐れ突如陣を飛び出し織田陣へと駆け込む。 そこから浅井と織田と…

4月の終わり。文学部4年生の先輩の元に奇妙なメモ用紙が届く。 その謎を、頼まれもしないのに2年生のハルアキコンビが引っ掻き回す。 SF（少し不思議）な妖怪ものです。 鵺といえば…

　ある日の朝、教室に行くと誰もいなかった。 　「……え？」 　教室の真ん中には魔法陣的な「ナニカ」が。 　そしてその「ナニカ」が光だし、そのまま吸いこまれた。 　気がつ…

CoCo壱舞台に其々のお話のCP達が一同に集うしょーもないパロディです。

薔薇露に菅原櫛、エレキテルだけじゃない平賀源内のあやかし遊び――江戸時代、多彩な分野にその才能を発揮した奇（くす）しき人平賀源内こと水虎先生が、かわいがっていたかもしれない賢（さ…

俺の名前は小虎。 山吹小虎（やまぶきことら）という。 四角い黒縁眼鏡、顔立ちイマイチ。 身長１７０センチ。 そして口元に小さな黒子。 成績も今一つな為、全然では無いがクラスでも学…

【ネネとスー】【どの雲も裏は銀色】のその後のオマケ話です。 ※一先ず完結（初出：2017/05/07～）。全６話。 ※自サイトにも掲載しています。

Ｈ県Ｋ市に潜伏する、仕置人的活動をしているＦＨセル「闇の虎」所属のオーヴァード「下村文人」と「佛野徹子」の話です。 大仕事を受け、派手に暴れ回った二人ですが、そこから悲劇が生まれ…