俺を嫌う義妹の好きな物((俺)のエロ本).....は.....?
アキノリ@pokkey11.1
第1章 仮面が外れる時
1、変態の義妹
第1話 俺と義妹の関係性(編集済)
反応に困る話が有ったりする時があるのがこの世の中だと思う。
というかそれが無いならこの世界は成り立っていないと思うしそもそもそれが人間ましてや生物では.....無いと思う。
俺は哲学者じゃ無いけどそれぐらいの事は分かる。
犬も猫もみんな反応に困る時があるのだ。
何でそんな話が出て来たかって?
今現在、俺が相当に困惑しているから、だ。
どの様に困惑しているかって言えば.....そうだな。
こういう.....反応に困る話だ。
俺が帰って来たらの話。
帰ったら途轍も無く嫌いな義妹がエロ本で悶えて股間を触りながら興奮している。
それも俺の部屋で俺の所持しているエロ本で、だ。
本当に俺に対しては表が途轍もなく雪女の様に冷酷な反応しか示さない様な女が.....一体、何をやっているのだ。
俺はただ見開くしか出来なかった。
本当のマジか、と思いながらの.....困惑である。
ただ立ち尽くす事しか出来ない。
俺はどう反応したら良いのだ?
真っ赤になって喘ぎ声まで出している様な.....苛つく義妹に。
なのに俺の部屋で何をやっているのだ。
嫌いなヤツのこんな姿を見せられてどう反応しろと.....?
俺は困惑しながらドアを少しだけ開けて見ていた。
あの女は俺が好きじゃ無い筈。
それもずっと。
出会った頃からずっと、だ。
なのに.....これは一体どうなっている?
呆然と見るしか出来ないんだが.....。
どうしたら良いのだ。
☆
俺の名前は小虎。
山吹小虎(やまぶきことら)という。
16歳、県立渋谷高校2年生。
目標としていた高校に受かったので.....人生はそこそこだ。
そんな俺だが小虎って言うぐらいだから威勢が有るのかと言えば全く無い。
寧ろボッチだから威勢が無さすぎる。
後ろめたい名前だ。
170センチの身長に黒縁の四角い眼鏡を掛けている。
乱視であるが.....それがまた根暗さを醸し出している。
イマイチなイケメンでは無い様な顔に口元の黒子、短髪.....。
止めに成績がイマイチで体育もオール2。
運動音痴なのだ。
こんな俺は本当に神からも見捨てられた様に救いがない。
何でこんななのだと思う。
更にそんなこの俺に救いがないと言えば俺の義妹との関係性である。
名前を山吹結(やまぶきむすぶ)というのだが.....。
15歳、県立渋谷高校1年生。
茶の長い髪に顔立ちが小顔で目鼻立ちもオール5の様な無茶苦茶な美少女。
才色兼備と言える女。
実は結は本当にストレスで悩みの種になっている。
先ず俺に全く懐かない。
俺を命令して小間使いの有様。
非常に腹立たしいしイライラする。
何でこんな女と一緒に暮らしているのかすらも分からない。
滅多に俺は怒らないのに。
かれこれ5年近くは一緒の結。
折角、構ってやってんのに俺を見る度に吐き気がするとかほざく。
簡単に言えば非常に悩みの種である。
俺は義妹の母親とは仲が良いのに、だ。
この有様に頭が痛い日常だ。
「.....クソッタレ」
朝っぱらから、何?キモイんだけど、と言われて俺は学校に向かってそして帰宅部なのでそのままイライラしながら帰って来たのだが.....。
何で朝からそんな事を言われなくちゃいけない。
本当に何であんなのが妹なのだ、義妹なのだ。
俺の一人っ子だった時の幸せな時間を返してほしいもんだ。
そんな感じで思いながら.....俺は階段を上って行く。
自室に戻ろう。
今日も登美子さんは会社で遅い。
そして父さんも会社で遅い。
俺と義妹しかこの家には居ないしな。
この状態で何をしろというのだ?
嫌いなヤツと一緒なら籠るしかないだろう。
「.....」
このイライラを何時までも考えても仕方が無いか。
スッキリする為にラノベでも読もう。
そう思いながら階段を上っていると.....俺の部屋の電気が何故か点いている事に気が付いた。
そして、あん、と甘い声が聞こえた気がした。
俺は?を浮かべて目を細めながら見る。
ドアが開いているんだが。
薄暗い中で煌々と電気で光っている俺の部屋。
え?何だ?
「.....何だよ。消し忘れた?んな訳ないよな。.....朝出たのに」
思いつつ階段をそのままゆっくり上っていく。
するとギシギシと音が聞こえてきた。
俺の部屋から、だが.....え?え?
静かに忍び足で上りながら俺の部屋を覗く。
それから.....信じられないものを見てしまった俺。
俺の部屋の枕で.....何かをしている義妹が居たのだ。
「あん、ああ.....ん」
「.....結?.....え.....」
俺の持っているエロ本を見ながら.....その股間を触っている義妹。
!!!!?、と思いながらその姿をジッと見つめる。
何をやっているんだコイツは!?
俺はそのままハッとして息を殺した。
そしてジッと見つめる。
「気持ちが.....良い.....お兄ちゃん.....」
「!?!?!」
いや、ちょっと待て。
何だこれは。
本気で何なのだ.....!?
アイツ、俺が嫌いじゃなかったのか!?
何で.....何を!?
人の部屋で何故そんなとんでもない事をしているのだ!
そして枕で何をしている!
俺は目を丸くしながらそのまま見続ける。
するとイった様で仰け反った。
反り返るというか。
それから1分ぐらい時間を挟んで呟きが聞こえた。
ハッと我に返ったように、だ。
「ヤバイ.....またやっちゃった.....お兄ちゃんの部屋で.....」
お兄ちゃんって。
しかもまたって事は何度もやってんのかよ。
人の部屋で本気で何をしているのだ。
俺は眉を顰めながらその光景を見つめ続けていたが。
結がゆっくりと起き上がった。
俺は慌てて鞄を持ったままそのままに横のトイレに逃げる。
そしてドタドタ音がした。
カチャンと電気を切る音がする。
本を仕舞うような音がする。
そして結は呟いた。
「ショーツがびしょびしょだけどとっても気持ちよかった。お兄ちゃん有難う」
そんなお礼を言いながら部屋のドアをゆっくり閉じた感じで鼻歌交じりに手を洗いにだろうか、下りて行った。
俺は心臓をバクバクさせながら.....胸を撫でながら暗い部屋で額に手を添える。
何だ.....いや本当に何が起こっているんだ?
冗談だろ。
俺の部屋で?
嘘だろ、あの相当に俺を嫌っている筈の結が?
俺を心底から嫌っている筈の結が?
信じられないんだが。
夢なんじゃないかこれ?
「いやいやマジかオイ.....」
何回もしている様な事を言っていたな。
俺は眉をひそめながら言葉が、マジか、としか出ない。
本格的にこれは予想外としか言いようがない。
俺を.....散々嫌っている癖にあり得なさすぎるだろ。
「.....」
ただひたすらに結がそのまま部屋に戻る時まで俺はジッとトイレに隠れていた。
それから.....トイレを出てから。
俺はベッドの有様を確認した。
本当なのかどうか確かめる為に、だ。
確認する。
そこには.....枕に若干のシミが若干あった。
いやこれは.....と顔を複雑にして思いながら俺は顎に手を添える。
何というかエロ本は分からない様に隠していた筈だ。
なのに.....どっから見つけたのか。
全てのエロ本がバレているという事か。
いや.....本気かこれ。
「.....アイツ.....一体何なんだ.....?」
床下に有った見つけたエロ本を見つめる。
そこには指で握った跡が付いていた。
寄れている。
俺はこれを使ったのか.....と思いながらまた隠した。
いや、同じ事しか浮かばないが本格的に何が起こっているのだ?
その様に考えながら、だ。
そしてまた顎に手を添える。
一体、結が何故。
「嫌いな筈だよな?俺の事.....。.....なのにどうして?」
俺は首を捻って考えるが.....答えが見つからない。
全然、思い当たる節は無い。
思いつつ俺はベッドを見ていると。
ベッドと壁の隙間に何か落ちていた事に気が付いた。
俺は?を浮かべながら手を伸ばして拾い上げる。
それは.....。
「.....生徒手帳?.....え?ってか、こ、これ.....マジか.....」
俺はページをゆっくり開いて愕然とした。
何故ならそこには俺の大きな写真が挟まっていたから。
完璧に盗撮と思われる俺の寝顔の写真が貼られていたのだ。
冗談.....じゃないよな?
流石に此処まできたら.....。
これはつまりアイツが俺を好きって事.....なのか?
好きってかエロの対象に見られている?
そんな馬鹿な事が?
才色兼備の.....性格が滅茶苦茶の鬼畜のあの女が?
「.....えっと.....これはさりげなく返すか.....?それが良いよな?」
何だかこれは.....あの女にこれ以上、踏み込んじゃいけない気がする。
取り返しのつかない事になりそうな気がする。
俺は考えながら.....落ちていた生徒手帳をジッと見つめる。
赤色の手帳と青色の手帳が配られるうちの学校。
男子が青で女子が赤という感じだ。
それはどうでも良いがこれはどう返したらいいのだろうか.....。
思いつつ俺は眉を顰めて.....もう一度、考えた。
だけど混乱していて何も浮かばない。
どうすれば良い。
ここから.....俺と結の.....全てのラブコメが始まる。
とんでもなくエッチな、だ。
俺は変態には関わりたくないんだが.....。
困った。
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