時は戦国、元亀元年。
物語はいわゆる金ヶ崎の戦いの前夜より始まります。
金ヶ崎の戦いは金ヶ崎の退き口の別名でも知られているように、戦国の三英傑が揃い踏みして、越前の朝倉家に攻め入った戦です。
織田信長の義弟・浅井長政が裏切ったことにより、信長が敗走する憂き目に遭った、有名な撤退戦ですね。
ではもし、この金ヶ崎において、長政が信長を裏切らなかったらどうなっていたのか。
この物語では、そのIFを起点にした、歴史戦記という内容になっています。
そしてその主人公は、浅井長政ではなく、藤堂高虎。
え、藤堂高虎?
そう、実は高虎は若かりし頃、浅井長政に仕えていたんですね。
史実では頭角を現す前に浅井家が滅亡し、その後主君を八度も変えたことはよく知られています。
その高虎が突如脱走し、越前を攻めようとしている織田方の陣に飛び込んだことから、歴史は変わっていきます。
織田方についた浅井家の存在により、窮地に立たされてしまう朝倉家。
頭角を現し、出世していく高虎。
果たしてこの物語では、高虎はどのような運命を辿るのか。
是非ともお奨めしたい物語です。